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4話―04
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夕食後、リビングのこたつでゴロゴロしていた俺に、山田が不思議そうな顔でそっと袖を引いた。
「伊藤さん、あの……凄いです。あれは何の呪文でしょうか?」
「は? 何が?」
上体を起こして山田の視線を追う。
「どいね、あんた。そりゃまたがんこな事したじ〜」
ただ、ばあちゃんが家の電話で誰かと話していた。
……呪文。
宇宙から来た山田花子にとって、地球の言語よりも、おばあちゃんのネイティブ方言のほうが遥かに"未知の宇宙語"だったらしい。
「あれは方言だよ」
「ホウゲン……ですか」
山田は興味深そうにばあちゃんを見つめている。
「ほやがいね〜。なぁあん。ほやろ?」
ばあちゃんも誰と話してんだか。
「伊藤さん」
「ん?」
山田が目をキラキラと輝かせ、いつの間にか用意していたメモ帳とボールペンを握りしめて俺にすり寄ってきた。
え? 何?




