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3話―07
なんか、さっきと違う意味で居た堪れない……。
「あの、伊藤さん」
「ん?」
顔を覆い隠していた手を外し、彼女を見る。
「またお家にお邪魔すると昨日のようになりそうなので、今日はバス停でお別れしようと思います」
ほう、ほう。
「良い物件を見つけましたので」
「は? 何、良い物件って」
「それは言えませんよ~」
大丈夫なのか? 警察にだけは捕まるなよ。ただでさえ不法入星者なんだから。
『次は観音~観音~』
「伊藤さん、次ですよ、次」
「分かってるよ」
何はしゃいでるんだか。
俺らはバスを降りると手を振って別れた。
暫らくして振り返って見たけど、山田の姿は何処にもなかった。
……あいつ、まさか公園の土管とかに"不時着地点"とか張り紙付けて、住み着くんじゃないだろうな。
頼むから明日のニュースに出ないでくれよ。




