3話―04
「歴史の時間もあるので、不必要だと思いませんか?それと亡くなった方のDNA解析をし、AIに読み取らせ、立体映像として映し出させ、その方と会話ができるというのがどうも好ましくありません」
それを思い出しているのか、むうと唇を尖らせている。
「因みにだけど、どんな英雄が出て来るんだ?」
「宇宙戦争で将軍を務めていた方や、私の住む国で初めて長になった方など色々です」
……宇宙戦争……。
山田の設定はテキトーなのか懲りすぎなのかイマイチ分からない。
「その宇宙戦争の英雄はなんて言う名前なの?」
「○□×△んだ」
「は?んだ?」
「んだ?あぁ、日本語の発音に寄せてみたんですが、やはり無理ですかね……特に日本語訳されている名前でもありませんので、お伝えしづらいです」
「……山田の本名は?」
「△△□だんだ」
「え? だんだ?」
「……いえ、旦那ではありません。性別上、無理です。大丈夫ですか、伊藤さん」
大丈夫なのかって、お前には言われたくねぇよ!
昼間の変なポーズしてた奴にそんな事、言われたのかと思うと頭痛いわ。
「……はぁ、まぁいいや。山田で」
「むぅ。それはどう言う意味ですか?」
「いや……山田は今のこのままの山田が良いなって事だよ」
そんな訳の分からない発音の名前とか言えねぇよ。
「……それは私がとっても素敵と言う意味ですか?」
……はい?
「今、伊藤さんは私を褒めたんですよね?!」
え? 褒めたの?
そんなキラキラとした目で見られたら否定しにくい……。




