3話―03
◇
「学校ってどこも変わらないんですね」
乗り換えのバス停で長戸と別れると、山田が寄ってきた。
「そうなの?」
「はい。私の所もあんな感じです」
へ~、意外。
「授業中、寝てる人も居れば、お喋りしてる人もいるって点が特に似ています」
あっそこなんだ。形式とかじゃなく。
ん? むしろ今突っ込んだら良いんじゃない?
山田が窮するのは想像できないけど、地球人だと認めるような発言や展開になるかも。
「そもそも山田の所はどんな授業形式なの?」
「私の所では日本で言う小学校から中学、高校までが義務教育なのですが、座学だけでなく、実技があります。むしろ、そちらがメインと言っても良いくらいです」
「ほう」
窮するどころかスムーズに返ってきた。
「実技と言っても、体育とは違いますよ。一人の生徒が皆さんに授業をするんです」
「は?」
「教科書を読んで……つまり、予習をして、教壇に立ち、クラスメイトに授業をするのです」
「教育実習生みたいな?」
「目的は生徒の理解度の高める事なので、ちょっと違いますが、そのようなイメージで合ってます」
なんて嫌な授業なんだ。
「実技は全員が当たるので、殆ど寝ている人はいません」
「自分の時に寝られたら嫌だから?」
「その通りです」
山田は苦笑いを浮かべた。
「自分の授業の時に寝ている人がいたら、その人の授業の時に真剣に聞きたくないんですよね」
それは分かる。
「そしたらさ、どの授業にも寝てる生徒なんていないんじゃないのか?」
俺は矛盾点を見つけた。
「実技では殆どいませんが、座学ではいますよ。先程も申し上げたように、あまり光景に違いはありません。私は“英雄の話しを聞こう!”と言う授業が眠くなりましたし……」
なにそれ、面白そう!




