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アマルテアから来た山田花子です!  作者: 間波 結衣実


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2話―13


 ◇


 今日は異様に疲れた。


 夕食後、俺はさっさと自室への非難した。


 レポートを広げてはいるものの実験の事は上の空である。


コンコンッ


 ……疲れの元凶がきっと来た。


 家族は人が来てる時以外、ノックはしない。


「伊藤さん?」


 戸から顔を出したのはやはり山田だった。


「……いるじゃないですか」


「ん、今返事しようと思ってたとこだよ」


「そうですか……あの」


 山田は珍しくもじもじしている。


 トイレか?


「今日は床まで頂きありがとうございます。お礼ちゃんと言ってないなと思いまして……」


 意外。意外すぎる。


「いや、うん……どういたしまして」


 まさか内心反対してたとは言えまい。


 山田は俺が最初に通した客間で泊まる。


 そう言えば"最近の流行りついて"の欄に"分からない"と書いたんだがあれで 良かったんだろうか?


 そもそも…。


「何で山田の星は日本を調査してんの?」


「昔からの習慣と言いますか…」


 習慣?!


「石器と言う物を教えてあげたホモ・サピエンスはどうなったのだろうか……と、出来の悪い弟を心配するような感情で調査に来ているんだと……正確な事は分かりませんが」


 …ちょっと待って。


「なんだって?」


「あ、石器を知りませんか?石を用いて…」


「いやそこじゃない」


「ではどこですか?」


 突っ込みどころが多いんだが……。


「山田の星が地球に石器を伝えたと……」


「そうですね。聞いてませんか?」


 誰にだよ!


 あぁ、本当に何がなんだか……。


「つまり昔、目をかけたあいつどうしてるだろ的な感覚で定期的に調査に来ていると……」


「そうです! 伊藤さんは話が分かる人ですね」


 いやいや、良い笑顔で頷いてるけど、納得した訳ではないから。


「……宇宙人が調査しに来てるとか聞いた事ないよ」


「そうなんですか?前回の調査員の何名かは日本への移住を希望され、住んでいると聞いていますが……」

 ……侵略はすでに始まっていたのか……。


「じゃあ、何処かに山田の星の人が住んでるんだ」


 なんてホラーなんだ。隣の人が宇宙人かも知れない可能性。


「そうですね。ですが、私達の寿命も伊藤さん達と同じなので、その方はもう亡くなっていて地球の土に還っている事と思います」


 ……そう言われるとなんだか少し切ない気もするな。


「寿命、同じなんだ」


 山田も例外ではないんだよな?


「はい、夷藤さんと同じ23対の染色体で出来ています」


 ……やっぱりただの地球人だろ。染色体の数とか具体的過ぎるわ。


「兄ちゃん、お風呂……失礼しましたー」


「いやいや、別にただ話してただけだから」


「そうですよ。ただの逢引です」


「山田ぁあ!」


 お前って奴は本当に…!

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