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1話 ー19
「ふぅ、ただい……」
「伊藤さん!!」
「わっ」
急に肩を掴まれた。
ホラーかよ。びびるわ。
「今、調査用紙を確認したら質問がまだ途中でした。答えて頂けませんか? 聞き取りは面倒なので書いて頂きたいのですが……」
……面倒って言っちゃったよ、この子。
山田が持っている紙は二、三枚程度だ。
「はぁ…」
「溜め息をつくと寿命が縮まると聞きましたが、本当ですか?」
初耳だよ、それ。本当だったら怖いわ。
もう声を出して突っ込む気力もない。
「玄関先ってのもなんだから、どうぞ……」
俺はこの得体の知れない山田を家に上げる事にした。
調査用紙を書かないと五月蝿そうだし、玄関先ってのも、家の人に見つかったら、それはそれで面倒な展開が待ってそうだし。
そしてこの後、もっと面倒な展開が俺を待っているのだった。
1話はこれにて終わりです。
山田はパッツン前髪の似合うボブの可愛い子を想像してください(笑)




