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まさか!うちのニャンコが?!―伝説を継ぐ者たち―  作者: トネガワ ワタル


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第40話 練習試合

 翌朝。


 ハグサ山訓練場。


「今日は練習試合だ」


 タカウジの声。


 猫たちがざわつく。


「いよいよか」


 ゲン太が腕を鳴らす。


「負けねぇぞ」


「それ俺のセリフだ」


 レオが返す。


 火花。


 バチバチ。


「お前ら朝から元気だなぁ」


 アキュラが呆れる。


「俺は平和主義者だからな」


「嘘つけ」


 全員に突っ込まれた。


 ゾロが笑う。


「勝ち負けはどうでもいい」


「大事なのは何が出来て何が出来ないか知ることだ」


 珍しく真面目だった。


 皆少し驚く。


「親父が真面目なこと言った」


「失礼だな」


第一試合

レオVSゲン太


「始め!」


 タカウジの声。


 瞬間。


 レオが飛び出す。


「速ぇ!」


 ゲン太が驚く。


 以前とは明らかに違う。


 ニャオスによる強化。


 それが自然に使えるようになっていた。


 だが。


 ゲン太もベテラン。


 わざと受ける。


 そして。


 肩で弾く。


 ドン!


「ぐっ!」


 吹き飛ばされるレオ。


「力任せだ」


「まだ甘ぇ」


 しかし。


 チュウジは笑っていた。


「よく伸びとる」


 ゾロも頷く。


「化けるなコイツ」


第二試合

ハリーVSギンジ


「来い」


 ギンジ。


 ハリーは深呼吸する。


 昔なら怖かった。


 今も怖い。


 だが。


 逃げない。


「行きます」


 突撃。


 連携なし。


 一対一。


 何度も倒される。


 だが。


 何度でも立つ。


 ギンジが笑う。


「いい顔になったじゃねぇか」


 その言葉が嬉しかった。


第三試合

ハチ公VSトラ吉


「なんで俺なんだよ!」


 トラ吉が叫ぶ。


「同格だからだ」


 タカウジ即答。


「俺がハチに負ける訳ねぇだろ!」


 開始。


 しかし。


 誰も予想していなかった。


 ハチ公が圧倒した。


「え?」


「強くなってる」


 ワラビが驚く。


 ハチ公の目。


 迷いがない。


 家族を守りたい。


 仲間を守りたい。


 その気持ちが力になっていた。


 トラ吉が転がる。


「痛ぇぇ!」


 笑いが起きた。


最後

ナナVSシロ


 静かになる。


 皆が見る。


 現在最も注目される組み合わせ。


 ナナ。


 シロ。


 互いに構える。


「お願いします」


「お願いします」


 開始。


 一瞬。


 消えた。


 周囲が驚く。


 速い。


 以前より遥かに。


 だが。


 シロも対応する。


 激しい攻防。


 互角。


 しかし。


 途中。


 シロが気づく。


「……」


 ナナの目。


 わずかに。


 青白い。


 まだ怒っていない。


 だが。


 何かが変わり始めている。


 シロは少しだけ不安になる。


 チュウジも気づいていた。


 ゾロも。


 そして。


 試合終了。


 引き分け。


 拍手。


 歓声。


 だが。


 ゾロはナナを見つめていた。


「順調だな」


 そう言いながら。


 どこか心配そうだった。


 かつて自分が通った道。


 怒りという名の力。


 その危うさを。


 誰よりも知っているからだ。




 そしてその夜。


 西州タオ区。


 地獄兄弟が再び動き出す。


 フリー軍団。


 ハゲタカ。


 クロウズ。


 三つの勢力がぶつかろうとしていた。


 次なる戦いは。


 もう始まっている――。

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