表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まさか!うちのニャンコが?!―伝説を継ぐ者たち―  作者: トネガワ ワタル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
32/36

第31話 空から来る者

 空。


 風が唸る。


 高度。


 支配する者と――


 掴まる者。


「ヤツらって……ゾロたちのとこか?」


 チャチャ。


 息が荒い。


「俺はあそこが嫌で逃げてきた身だ」


「なんで仲間でもねぇ奴のために――」


「こんな事になってんだよ……」


 ハゲタカ。


 無言。


 ただ、上昇を続ける。


「……それは本当なのか」


 低い声。


「信用ならんな」


「だったら教えてやるよ!」


 チャチャが叫ぶ。


「あいつらのこと!」


「だから――降ろしてくれ!」


 沈黙。


 一瞬。


「なんだ、お前」


 目が冷える。


「男気のあるやつかと思っていたが」


 一拍。


「俺はそういうやり方の奴が嫌いだ」


「――死ね」


 バサッ!!


 力が抜かれる。


「な――」


 落下。


 森。


 闇。


 速度。


「うああああああああ!!」


 悲鳴が


 山に響く。


 ――消える。




ハグサ山側


「……!」


 ユキ。


「こっちよ!」


 走る。


 全員。


 地を蹴る音。


「近いですね」


 シロ。


「ああ……」


 ポンズが目を細める。


「こいつは今までの奴らと――」


「違うかもな」



「あ!あれ!」


 アキュラが指す。


 空。


 影。


 巨大な一羽。


 そして――五羽。


 ハリー。


 足が止まりかける。


(……なんだこれ)


(ヤバい)


「ビビってんじゃねぇぞ」


 ギンジ。


 背中を押される。


 視線を上げる。


 ハゲタカたち。


 木に降りる。


 見下ろす。


「ほう」


「お前らか」


「変な力を使う猫たちってのは」


「変な力じゃねぇ」


 ポンズが一歩出る。


 

 だがその横でアキュラ――


「っていうか、お前」


 一拍。


「ハゲとるやないかい」


 空気が止まる。


「おい余計なこと言うな!」


 ポンズのツッコミ。


 わずかな間。


 ハゲタカ。


 口元が歪む。


「ずいぶん威勢がいいのがいるじゃねぇか」


「だが――」


 視線が細くなる。


「さっきの奴とは、まるで雰囲気が違うな」



「……」


 ゲン太。


 一歩出る。


「奴をやったのか?」


「さあな」


 軽く答える。


「生きてるか死んでるかも分からん」


「お前らの情報を流すと言っていたから」


 一拍。


「山に捨てた」


 空気が変わる。


 怒り。


 特に――


 ゲン太。


 だが同時に。


(……やっぱりな)


 全員の中にある感情。


 チャチャという存在への理解。


「俺はな」


 ハゲタカが続ける。


「さっきの奴や」


「コールディーみてぇに」


「汚ぇやつが大嫌いだ」


 わずかに笑う。


「まぁ俺も悪さはしてるんだがな」


 静寂。


「……こいつは」


 ゲン太。


「俺にやらせろ」


 怒りを押し殺した声。


「……ほう」


 ハゲタカ。


「俺も行きますぜ」


 レオが前に出る。


 その横で。


 シロ。


 ハリー。


 視線は――


 ナナ。


(来るか……)


 だが。


 ナナは動かない。


 ただ。


 睨む。


 ハゲタカを。


 静かに。


 深く。


 揺れない。


 風が止まる。


 次の瞬間。


 ぶつかる。


 その直前。


 誰も動かないまま――


 時間だけが張り詰めていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ