#4
その日の夜、リュアはその椅子に座っていた。そこは既に購入した土地とオフィスであり、外装には大きくロゴが描かれている。黒い背景に白い文字でリューフと、シンプルすぎる物だ
「よし、次は何のお店にする?」
「そうですね……日用品などはシロノウやアラタナヒが強すぎますし、コンビニも同じです。玩具はシロノウですし、スポーツ関連はシロノウとフェリン……」
「やっぱケーキ屋だろ!」
「そこはシロノウの範囲です……いや、待ってください、もしかしたらケーキ屋行けますよ!」
「ほんとか!」
「配信者の方たちにケーキ屋を紹介して頂くんですよ。多くの人にはシロノウやアラタナヒの味が定着していますが、そこに第三の波を加えましょう!今までに例のない味や見た目ならば、大きな話題は作れます!」
ミューフは続けて話す
「しかし、私たちには大きな懸念があります……」
「懸念?」
「この組織の権力に直結する、保有戦力が足りない点です。私とリュアちゃんだけ……これでは、強い組織に潰されて終わってしまいます……」
「なら、探すか!」
「難しいです。名のある強者は既に取られてますし、名のない強者は探すのが一苦労。数で勝負しようにも、誰これ構わず入れていたら組織の質が落ちてマイナスですし、正解が分かりません……」
そうだな……
「なら、他の勢力はどうやって成長していったんだ?それを真似るのはダメか?」
ミューフはオフィスの黒板に書きながら話す。二階建てであり、今は二階にいた
「グラサンは不明です。サカガミはオーディションですが、グラサンと言う名の下でのオーディションなので、私たちがオーディションを開いても再現は難しいです。ピースは違法な噂を聞きます。クローンや人体改造など、とても再現できない物です。色々な意味で」
「ピースとは関わりたくないな……」
「シロノウは機械です。技術面なので、再現は難しいです……フェリンは数が物凄く多いですね。誰これ構わず入れているので、そういう意味で良い噂は聞きません」
「これも関わりたくないな」
「最後はアラタナヒです。国営ですし最も古いので、国に仕える血筋だったりが多かったりしますね。待遇も物凄く良いので、人気も高いです」
「ええ、真似れそうなのフェリンだけか?流石にイメージダウンは避けたいよな……」
「ですね……」
シロノウみたいにカリスマがいれば……
「あ!リュアちゃん、リュアちゃんがカリスマになればいいんですよ!」
「は?」
「リュアちゃんの可愛さで、多くの男性をメロメロにして、戦力拡大を目指しましょう!」
リュアは勢いよく立ち上がった
「それミューフの仕事だよな?私なんて男って言われるし、そんなに可愛くないし」
「男ってのは性格や口調の話ですよ。見た目はとても可愛いんですから、自信を持って行きましょう!」
「嫌だよ!」
ミューフは少し考える
「考えれば、そんなことしてる暇はありませんね。六大勢力のトップが物凄く強い中、リューフのトップは完全に可愛いだけのリュアちゃん……」
「可愛い言うな!」
リュアは酷く照れていた。しかし、そんな様子を落とし真剣な様子へと変わる
「確かに私は高校生の中では強いけど、アクスタには勝てる気がしなかった……私は強くなる必要がある」
「では、その道の指導員を雇いましょう!リュアちゃんならば、すぐに強くなれますよ!」




