#3
翌日になる。放課後、教室でリュアは友人のミューフと話していた。長い黄緑色の髪をした、可愛らしい女であり、リュアと同じくらい低い背丈で、いつも黒猫の縫いぐるみを抱え笑っている
「と言うことで、手伝ってくれないか?私会社作ったりチーム作ったりって分からないし、ほら、なんかミューフ頭いいからさ!」
「いいですよ!」
「いいのか?」
「まずはお勉強をしましょう!」
「勉強?」
ミューフは黒板に文字を書きながら説明する
「世界には六つの勢力がいます。勢力と言うのは、能力者を多く有していたり、強い能力者を有していたり、そんな組織です。経済面でも強く、言ってしまえば国家に並べる勢力です」
「グラサンは入ってるよな?」
「もちろんです。グラサン、それの系列組織であるサカガミ、良い噂は聞かないピース、それと逆に人々からの支持が高いシロノウ、戦闘特化のフェリン、国が運営するアラタナヒになります!」
リュアは少しぽかりとしていた
「アラタナヒって……国名じゃん?」
「国運営ですから……一度で覚えるなんて難しいですよね!とにかく、組織を立ち上げましょう!手続きなんて物はなく、組織と名乗れば組織なので、早速組織の名前を考えちゃいましょう!」
「ダテメガネ」
即答だった
「別にグラサンに合わせなくても良いのですよ?」
リュアは安直に言う
「なら……私とミューフでリューフ」
「いいですね!」
「え!いいのか?」
「名前なんて周りは気にしませんから。大切なのは、初期費用でどうやって規模を拡大していくかですよ!何かやってみたいお店とか言ってみてください!」
リュアが考え込む様子を、ミューフは優しく見守る
「ケーキ屋!」
「いえ、ゲームを運営しましょう!」
拒否られた!
「なんでゲーム?ケーキ屋ダメ?」
「ケーキ屋さんは食べ物なので、一日に作れる量も限られますし、売り切れなかったら大きな不利益にもなります。それに、店舗を幾つも作っていたら時間が掛かり過ぎますし、けど作らなければ稼げる額に上限があり、短期間での規模拡大には不向きです!」
ならなんでやってみたいお店で訊いた?
「それで、なんでゲームなんだ?」
「バズ!すれば一気に知名度も出ますし、何よりゲームという土台を一度作れば、ケーキのように何度も作る必要がありません。つまり、バズすればコスパ完璧なんですよ!」
「よし、ならやろう!」
「ではゲームのコンセプトと内容だけ考えちゃってください!私のオーケーが出れば、行動開始ですよ!」
ならミューフが考えてくれよー!
リュアは机と睨み合いゲーム内容を考える
「ちなみに携帯で基本無料としてリリースするゲームです。それと、空き時間にコツコツできた方が人気出やすいですね!」
空き時間にコツコツ?ならオンラインがメインだとダメだよね。けどオフラインでずっと遊べるゲームを作るのは難しい。オンラインでコツコツ?
「長く遊んでもらいたいよな」
「それも大切ですが、課金をして頂くことも大切ですよ。今は面白いゲームが溢れているので、今までにないような発想が求められますね!」
オンラインでコツコツ……リアルでしてることを手軽にできたらいいよね……オンラインで、知らない人と……
「着せ替えとチャットに、ボードゲームまで遊べるゲームは?入れすぎか?」
「いや、最高ですよ!では、明日までに色々済ませておきますね」
「済ませるって、何をするんだ?」
「キャラクターイラストや背景、キャラクターの動き、プログラ厶、音楽や必要ならキャラクターボイスなどの制作依頼。そこにサーバーを買い取り、リアルからネットまで大々的に広告を流します。ここまでを五十億程で考えています」
「金額の規模が意味不明すぎる……」
ミューフはパッドを持っていた。そこにはグラサンの公式ホームページが載っていた
「そして、グラサンに喧嘩を売ります」
「よし!やれ!」
「いえす!グラサンの大きな収入源の一つに、動画配信やサイト運営があります。と言うことで、人気配信者の方をリューフの所属メンバーとして雇う。加えて、色々な有名な方に、案件としてゲームをプレイして頂く予定です!」
「ミューフ天才すぎ!」
って……
「あれ、私何もしてなくないか?」
「大丈夫ですよ!リュアちゃんは社長、ここから忙しくなりますから!」




