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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第四章 浜松合宿編
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三島凪

蓮視点です。

 ハァ、ハァ、ハァ......


 こいつはほんとうに化け物だ。まずこのよく分からない光線。どうやって出したんだよ......。ビームなんて聞いたことないぞ!


 そう思いながらも俺はかろうじて全ての光線を避け続けていた。しかし、その光線は1度避けることができても変な角度で曲がりまた俺の方に来るのだ。


 「うんうん、いいね! 心が踊るってのはまさにこういうことだったのか! いやー、わざわざ浜松まで来ておいてよかったよ! 『ウェイプ』! 」


 『ウェイプ』というのは光線の攻撃の名前だろう。

 余裕があるのかシンジというワットはそんなことを口にする。


 (クソ、どうしたら倒せるんだよ、こんなやつ。むしろ、倒すことができるのか疑わしいぞ)


そのとき

 サッ......と音がする。


 音のした方を見るとマイの投げた扇によって俺の左腕は切り裂かれていた。


 「もうお前はこれで終わりだ。無駄に足掻くのではない」


 後ろにいるもう戦えないマイがそう言った。俺はマイに一瞬で近づく。マイに向かって剣を振りおろそうとした瞬間


 キュイイイン!


 俺の目の前で光が交わった。


 「僕を無視して、楽しそうにしないでよ、蓮くん? せっかくここまで来たんだからさ」


 まだまだ地獄は続くのだった。





 ◇



 俺がストロントの隊員を志し始めたのは俺が幼稚園の年長の頃だった。


 11月のある日、俺はいつも通り幼稚園のバスに乗った。いつも通り平凡で友達と遊べる楽しい毎日だと思っていた。でもその日は突然やってきたんだ。


 その日横浜はワットによって侵攻される。





 ◇





 その日の横浜侵攻は今までと違い、朝に始まった。今までの侵攻はほとんど夕方に始まっていたため、たくさんの人が驚いた。でも時間は驚いている俺たちを待ってくれなかった。


 何が起こっているのか分からない人たちは、みんな外国が攻めてきたと思った。戦争だと錯覚したのだ。無論、戦争であることには違いないが。


 俺はその時、幼稚園のバスに乗っていた。ちょうどバスで幼稚園に着いたその時、突然遠くの横浜の上空にとても大きく変な色をした穴が空いたのだ。


 そして次の瞬間


 バガァァァン!!


 ものすごく大きい音がしたので、上を見るとバスの天井がなくなっていた。天井があったはずのところには見たことの無いスーツをまとった人?が浮いていた。


 「僕はリヒト、ワルト様の幹部の1人! 今日からこの横浜は僕たちのものになるんだよ。せっかくだし、君たちは開戦の狼煙をあげるための火薬ということにしよう」


 周りの友達が泣き出す。(無論俺もだが)

 先生たちは僕たちをなだめようともせず、ただただ目に涙をためていた。今思えば、もう死ぬと悟ったのだろう。当たり前の反応だったのかもしれない。


 その場にいた誰もがもうおしまいだと思った。

でも、神様は俺たちを見捨てなかった。






 ◇





 「さあ、開戦の狼煙をあげよう! 『パワーブロック』! 」


 リヒトが必殺技?の名前を告げる。

 次の瞬間、リヒトの持っていた剣が巨大化し、そして、すごい速度で振り下ろされる。バスにいた誰もが死んだと思った。しかし


 バゴォーン!


 生まれてから聞いたことがないくらい大きな音がする。 いつの間にかリヒトはすぐ近くの建物の壁に蹴りつけられていた。さっき巨大化していた剣はいつの間にか小さくなっていた。そして、さっきまでリヒトのいたところには、


 「間に合ってよかった! ごめんね、君たち、怖い思いさせちゃって。僕は三島凪(みしまなぎ)、あいつは僕に任せといて! 」


 後に俺の師匠となる凪と俺は運命の出会いを果たす。俺の運命の歯車はどんどん回っていくのだった。

もうすぐ100話に到達します。

100話記念のお話を浜松侵攻編が終わったあたりで投稿しようと思うので、投稿したらぜひよんでいただけると嬉しいです!


面白かったらぜひ評価してください!

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