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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第四章 浜松合宿編
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シンとカミサ②

1つ目と3つ目はシン視点、2つ目はカミサ視点です。

 やっぱり僕の方が強かった。でも嬉しかった。なにせ、初めて模擬戦をした時から勝ったことがないカミサに初めて勝ったのだから。


 僕にも兄としてのプライドくらいあるんだ。


 それにしても僕のギア、他のみんなに多少は影響を与えただろう。なにせ、光線だからね。遠隔攻撃を攻撃手(アタッカー)が使えるなんて画期的だ。多分ワルト様からどのように作るか聞かれると思う。


 でもこのギアは僕が作ったギア。だから教えるわけにはいかないかな。実力行使されても大丈夫なように、もっと強くならないと!






 ◇






 「ごめんなさい」


 私は父と母に謝っていた。せっかく遠くからはるばる来てくれたのに......。大事な今日という今日で初めて負けるなんて......。


 本当に最悪だ! なんちゅう厄日だ!


 しかし、母は私を抱きしめる。そして言った。


 「1回の敗北くらいでそんなに落ち込まないの! 人間には1回くらい敗北する時だってあるわ。それにあの子は......」


 「大丈夫だぞ。俺たちが来ているのは気にしなくていいと言っているじゃないか」


 父と母が励ましてくれる。今日負けたなら次勝てばいいんだ。絶対次は勝ってやる。


 「ありがとう。次来た時は全勝しているのを見せてあげるから! 」


 そして、私は気を取り直して訓練をしに行った。






 ◇






 カミサがどこかに行ったのを見た後、僕は父さん、母さんの方へ向かった。


 「シン! お前すごいじゃないか! なかなかカミサに勝つことはなかったのに今日勝つなんてな! 」

 「シン。早く強いって言ってくれたらいろいろしてあげられたのに......」


 父さんと母さんに称賛される。


 「ありがとう、父さん母さん! 僕、もっともっと特訓して、いつか幹部にまで上り詰めるから! 」


 周りにいた人たちから見たら変人に見えるかもしれないが、僕は本気だ!そのためにもっと......、

もっと......。


 「シン、カミサと話したりする気はあるの? 」


 母さんにそう聞かれた。僕の答えは......

 「あいつと話す気はないかな。少なくとも話すとしても僕はシンジとして話すのであって、シンとして話すことは多分ないと思う」


 あいつに僕が何を言っても、あいつが僕の話を聞くことは多分ない。


 こっちは少し不自然になるかもしれないが頑張らなくては! でも気まずいよりかはマシだしね。


 「そうか。 頑張れよ、シン! 期待してるぞ! 良い知らせを待っているからな! 」

 「帰るのは名残惜しいけどまた来ればいいわね!シン、頑張るのよ! 体には気を付けてね! 」


 僕が頷くと父さんたちは帰って行った。


 結局僕が軍人はカミサには向いてないって言った理由はなにかって?


 それはそのうちわかるよ。


 翌年、シンジは『ワット共和国』の幹部に加えられた。彼の強さはこうして証明されたのだ。

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