決着②
1つ目はは渚視点、2つ目と3つ目はカミサ視点です。
浜松が白い閃光で溢れる。
しかし、次の瞬間私の心臓は触手によって貫かれた。警告のアラートが脳内に響く。
閃光が晴れ、カミサを見るとカミサの体はボロボロになっていて、体はどこもかしこも崩れていた。
――キィィィィィィィン!!
麻奈や透斗、迅さんや山手くん、それに美南さんまでみんな『リターン・ギア』が発動してしまった。
きっとみんな私が上空にいる間時間を稼いでいてくれたのだろう。
「私は......、まだ......、お前を倒さないと......」
体に力が入らない。警告音が頭の中でものすごく大きく鳴り響く。そして、私の体は光に包まれた。
――キィィィィィィィン!!
そして私もまた『リターン・ギア』で飛んで行った。
◇
これで......任務は......、達成だ。あとはきっと、マイ様がやってくれる......。私は最後の一匹がいなくなった瞬間そう感じた。でもじきに私の体は崩れ、命はなくなる。
それにしても最後の一匹が放ったあの技、今までに見たことがないほどすごい威力だった。他の奴らの方が技術や経験は上のようだったが、おそらく適性はあいつが1番なのだろう。惜しいな......。もう死んでしまうのか......。怖い......。怖い......。
◇
私の家族は父、母、兄、そして、私の4人だった。父は普通のサラリーマン、母は主婦だった。
私が初めて強いと実感したのはまだ私が7歳の頃。兄であるシンに圧勝したときだ。4歳の頃から始めた訓練がようやく実を結んだと実感した。もっともっと強くなりたいとも思った、
でも、そのとき、シンが暗い顔をしていたのをわたしは見ていなかった。
その後も学園などでわたしはどんどん力を発揮していった。学園に入ってからはずっと負け無しだった。
私が軍人になろうと思ったのは確かその時だ。その心構えに父も母もとても賛成していた。そのとき、私はシンに言われた。
「軍人はそんなに甘いものじゃない! カミサがなって良いものじゃない! 」
そして、私とシンは喧嘩になり、私は感情に任せてシンを倒した。
「ー待て......。まだ......、僕は......」
その後シンは気を失う。それ以降私とシンは多分会うことはなかった。
シンは私に会うつもりがなかったのだろう。私もなかったが。でも、もしかしたら......、あいつは......。
軍人になってからの私は絶好調だった。すぐに実力を発揮し、たくさんの先輩たちを追い越して行った。
だから、私はシンが言っていた『お前がなって良いものじゃない』という言葉の意味が分からなかった。
初めて私が負けたのはバルトさんだった。あの人は怪物だった。向かい合った瞬間雰囲気、威圧などでわかった。この人には絶対に勝てないと。
私はバルトさんに負けた。悔しかった。シンが言っていたことがわかったつもりでいた。私は失敗という壁にぶつかったことがないんだ。だからそれから立ち直ることができないとシンは思ったんだろう。
ー望むところだ。こんくらい乗り越えてやるさ!
その後私はひたすら努力し、努力し、努力し、そしてとうとう幹部の1人のマイ様の副官という地位までのぼりつめた。
私は疑わなかった。シンの言っていたことを理解していたということを。でもシンの言いたいことはそうじゃなかったんだ。




