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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第四章 浜松合宿編
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浜松大激突⑯

今回も透斗視点です。

 『で、どういう作戦で行く? このままいけばやられはしないだろうけど、相手が本気を出した瞬間もう終わりだぞ』


 そう、今はまだ相手は本気を出していない。あと、相手の本気がどれくらいのものなのかも分からない。


 『そうなんだよね......。でも、支部長でも倒しきれなかったってことは並大抵の火力の技じゃ倒せないと思うんだよ......。少なくとも私が支部長以上の火力を出すには準備に時間がすごくかかるし、あと状況も良くないと発揮できないと思う』


 麻奈がそう言う。麻奈でもムズいんだから当たり前だが、俺にも無理だ。


 『そっかー......、じゃあ大地は? 』


 『僕も麻奈さんと同じようなもんだと思う。時間はあまりかからないと思うけど、一応かかるし、それに僕も状況が良くないと力を発揮できないと思う』

 『まじかよ? 俺も当たり前だが多分無理だ。あの支部長を越えるような火力を出せる自信はないぞ!』


 山手も迅も聞いた感じ無理そうだ。敵の攻撃をいなしながらであるからかあまり策を考えることができない......。これはまず合流する必要があるんじゃないか?


 『このまま話し合っても策が浮かぶか分からないし、一旦合流した方がいい気がする......』

 『それもそうだね......。でも......』

 『触手が結構邪魔だな......』


 そう、触手が巨大化したタコのように太いわけじゃないからみんながどこにいるのか確認することはできる。


ーえっ? 後ろに下がればいいじゃないかって?

  それが出来たらそうするんだけどね......。残念ながら後ろからも触手は来ることあるし、てか地面から急に出てくることもある。


 これはもう結構詰んでる状態だ。マジでどうすればいいんだよ!


 と思ったその時


 バゴォーン!!


 ワット『カミサ』の方から爆発したような音がする。これは多分狙撃だな。それによってか、今まで俺たちを苦しめてきた触手が動かなくなる。こんなことをやってのけるのは......


 『実羽!? 』

 『ええ、そうよ。遅れてごめんなさい。あなたたち結構やばい状況じゃない。私も頑張るからあなたたちはあいつを倒しなさいね』


 でも実羽のおかげで俺たちは合流する。


 「さっき撃ったやつ良い腕してやがるな! 」


 迅が驚いたように言う。


 「うん、あれはすごいよ! 」

 「おかげで合流できたしね! 狙撃手(スナイパー)って結構必要かも! 」


 みんなさっきの実羽の狙撃で興奮しているようだ。


 でも戦況は俺たちを待ってくれない......。


 「お前たち合流したぐらいで良く思うなよ! もう許さん! ぶっ倒す! 」


 今までとは桁違いの量の触手が出てくる。

全員直感した。


(((これはまずい! )))と。


 するとさっきとは違う方からまた狙撃が来る。しかし、20本ほどの触手によってとめられてしまった。


 『ごめん、量が多すぎて届かない......』


 実羽が謝るように言う。みんなだんだん余裕がなくなっていく。さばいてもさばいてもどんどん触手がやってくる。


 そのせいでみんな全然気づかなかった。上からとても太い触手が来ていることを。みんなが気づいた頃にはもう遅かった。


 「「「やばい!! 」」」


 そのとき白い閃光が俺たちの上を過ぎ去る。


 目を開けると俺たちの周りの触手は全て地面に落ちていた。目の前には見間違えるはずのない人物がたっていた。


 「「渚! 」

 「適性S! 」

 「「山上さん! 」」


 「やられちゃってごめん、みんな! さっさとあいつを倒そう! 」


 そして、カミサvsストロントの戦いは最終局面へと動き出す!

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