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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第四章 浜松合宿編
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浜松大激突⑥

前半は大地視点、後半は如月先輩視点です。

 ガギィィィン!、ガギン!ガギン!ガギン!


(まさか、『リターン・ギア』の回路を切るとこんなに強くなるなんて。ま、ストロントのギアにはそんなのないだろうけど)


 「ヤバッ! あの回路切っただけで、ここまでパワーアップする? 」


 「そんなこと言ったって......、実際に起きてるんだぞ! 疑問なのはこっちを同じだよ!」


 美南と連携し、相手の攻撃をなんとか避けて、さっきまでと同じように攻撃しているが、パワーアップし、タフになったのか攻撃が全然通じない。


 「ハッハッハ! お前らの攻撃はこんなにヘナチョコだったか? さて、こっちの本気の攻撃を受けてもらおう! 『超力剣(ちょうりきけん)』! 」


 目の前のワットは、短剣しか持っていない美南の方へすごいスピードで向かっていく。


 そして、すごくちからのたまった剣をすごいスピードで美南に向けて振り下ろす。

 美南は何とか反応して、短剣を構えるが、そいつの剣に対抗することができず、吹き飛ばされてしまう。

 そして、すぐ近くの建物の壁にめり込んだ。


 「......美南! 」


 名前を呼ぶが返事が返ってこない。ギリギリ「リターン・ギア」が発動しないくらいのダメージだったらしいが、それでも今のはやばい。


 「一気に逆転だな。お前らは強いさ。俺が保証しよう。なにせ、本気をまだ出していなかったとはいえ、俺をほぼ倒したようなものだからな」


 (仕方ない。本当はしたくなかったけどやるしかないか)


 俺は美南に向かって頷きかける。美南はそれを見て、微笑み、頷き返した。


 「「リミッター一部解除(パート・アンロック)」」


 (俺を励ましてくれた山上隊員のためにも負けるわけにはいかない! )


 




 ◇





「そう......、渚、やられちゃったか」


 オペレーターから渚は『リターン・ギア専用室』で休んでいるという知らせを聞き、私は悲しくなったが、すぐに開き直る。


 (渚、大丈夫。十条の裏切りの可能性を伝えられただけでも、本当に私の心は軽くなった。渚ひとりで悩む必要はないよ。私も一緒に戦うんだから)


 すると、ロボット(ワット・オートマン)10体が私を囲む。


 (あなたと再戦して以来私は修行したんだよ、渚)


 私はぴょんぴょんぴょん、とトリッキーな動きでロボット兵たちを翻弄し、かつ確実にロボット兵の核を切り裂く。


 結果、私を囲んだロボット兵たちはすべてそこで倒れた。


 (渚、早く復活してね。みんな、あなたを待ってるわ。ーあと、ひとりですべて抱え込む必要はないからね)


 私はまたロボット兵の方へ走り出す。

戦況を少しでも変え、浜松の平和を取り戻すために。

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