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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第四章 浜松合宿編
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異次元の戦い 蓮vsマイ 

蓮視点で書いています。

 ガギィィィン、ガギィィィン、ガギィィィン!


 火花を散らし、激しい金属音が連続して響き渡る。俺は最速の踏み込みから渾身の一撃を何度も叩き込むが、マイはそれを鉄扇で事もなげに受け流していく。


「フッ、本当になかなかやるじゃねーか、ワット!」「そちらこそ。私をここまで楽しませてくれるとは。これでも本気を出しているつもりなのですが、すべて対応されてしまう」


 マイは涼しい顔で言い放つ。


「よく言うぜ! こっちだってとっくに全開なんだ。……お前に負けるわけにはいかないんだよ!」


 二人のスピードがさらに跳ね上がった。加速、加速、加速。互いの武器が激突する音は、もはや轟音となって周囲を震わせる。


 そして、再び両者の得物が交差するかと思われた、その刹那。


 「――こんなのは、いかがですか?」


 マイの扇が不気味な軌跡を描く。放たれたのは、空気を切り裂き不可視の刃となって飛んでくる真空剣だった。


 「マジかよっ!?」


 咄嗟に首を捻る。完全には避けきれず、鋭い風の刃が俺の髪の毛を数本、音もなく切り落とした。


 「ほう。あの距離からの攻撃を避けますか。本当に、あなたはどれだけ私を楽しませてくれるのですか」


 「こっちのセリフだ。こんなに昂るのは久しぶりだぜ。……さあ、もっと、もっと俺を楽しませてみろ!」


 二人の影が爆ぜるように動き出す。マイとの衝突はさらに激しさを増し、戦場はさらなる熱狂へと加速していった。


そして、その時。


 「さあ、これを受けてみろ! 『黒剣こくけん』!」


 蓮の持つ漆黒の剣に、莫大なエネルギーが凝縮されていく。次の瞬間、この戦いにおける最速の踏み込みでマイの懐へと潜り込み、エネルギーを纏った刃が彼女を襲った。


 「――これも防ぐのかよ!? 一体どうやったら倒せるんだ、お前は!」


 「それをあなたが言いますか。こちらのセリフですよ。……それにしても、良い技です。私以外の者なら今の一撃で終わっていたでしょう。私でなければ、ですが……」


 マイは流れるような動作で、その猛攻を完全にいなしてしまった。


 「全く……退屈させないぜ」


 「それも、こっちのセリフよ」


 二人の笑みとともに、異次元の戦いはさらなる高みへと加速していく。

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