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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第四章 浜松合宿編
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浜松支部

 翌日。私たちはついにストロント浜松支部へと足を踏み入れた。


 大通りに面したその建物は、地上八階建ての近代的なビルだった。窓ガラスが陽光を反射して輝き、威容を誇っている。


 一歩中に入れば、そこには吹き抜けの広大なエントランスが広がっていた。


「わあ、すっご……! 何これ、本当にストロントの支部なの?」


「ストロントの支部は、基本的には地上にあるのが普通なんだよ。横浜支部みたいに地下へ潜っている方が珍しいんだから」


 麻奈の言葉に、私は目を丸くした。


 そうだったんだ。横浜が特殊なだけで、本来はこんな風に堂々と構えているものなのか。


 そんな会話をしていると、浜松支部の隊員らしき男女二人組が、颯爽と歩み寄ってきた。


「やあ、横浜支部の皆さん。僕は浜松高校付属中二年の山手大地やまて だいち。ハイパー隊員です。今日からの三日間、よろしくお願いします」


「同じくハイパー隊員の村山美南むらやま みなみです。よろしくね!」


 爽やかな笑顔の山手くんと、快活そうな村山さん。二人とも私と同年代か少し上に見えるけれど、纏っている空気は間違いなく「強者」のそれだ。


「早速ですが、まずは親睦も兼ねて合同演習を始めましょう。まずは僕たち二人と、横浜支部のハイパー隊員二名による模擬戦を行いたいと思います」


「えっ、いきなり……誰がやるの?」 


 思わず聞き返してしまったが、答えは分かりきっていた。


「フフッ、渚。見てなさい。私が浜松のハイパー隊員をサクッと返り討ちにしてあげるから」


「おい麻奈まな! 変なフラグ立てんなよ」


 呆れ顔の透斗と、やる気満々の麻奈。


 やはり、横浜の代表はこの二人だ。


(一体、どんな戦いになるんだろう……!)


 期待に胸を膨らませながら、私たちは会場へと移動した。




 ◇ 




 改めて驚かされたが、浜松支部は本当に規格外だ。


 最上階の八階には、見上げるほど天井が高い巨大なバトルコートが備わっていた。


 観客席は五百席もあるらしい。


(横浜支部の全員が座ってもお釣りがくるなんて……。っていうか、こんなに席が必要になる時があるのかな?) 


 そんな私の疑問をよそに、会場の照明が落ち、コートを照らすスポットライトが激しく明滅する。 


 熱狂的な静寂の中、ついに試合開始のアナウンスが響き渡った。

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