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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第四章 浜松合宿編
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呼び出し(バルト視点)

 俺はバルト。先の新宿侵攻では特攻隊長を務めていた。 今日は我が王『ワルト』様に呼び出され、この「ワルト城」へと足を運んでいる。


「はっ。そういえば、あいつら少しはマシになってたか?」


 ふと思い出し、隣を歩く者に問いかける。


 あいつら――新宿で、当時俺の副官だったカマカミを屠ったストロントの隊員共だ。確か、適性Sとかいう珍しい素材も混じっていたはずだ。


 あの敗北をワルト王に報告した際、「お前は自由すぎるんだよ」と苦笑混じりに言われたのを思い出す。


「はい。バルト様には遠く及びませんが、以前相まみえた時よりは、多少なりとも力をつけているようです」 


 答えたのは、俺の新しい副官・マコモだ。こいつは特殊な『ギア』を操る。その性能を披露する機会も、そう遠くはないだろう。



 ◇ 



 王の間へ足を踏み入れると、すでに他の幹部たちが顔を揃えていた。


 「よう、バルト。久しぶりじゃねぇか。またお前と模擬戦やりたくてウズウズしてんだ、今日あたりどうだ?」


 好戦的な笑みを浮かべて声をかけてきたのは、幹部の一人・カイラだ。俺ほどじゃないが、骨のある強さを持っている。こいつとの殺し合い(しあい)は、退屈しのぎにはちょうどいい。


 すると、反対側からも呆れたような声が飛んできた。


 「バルト、何度も会いたいって連絡したのに……一体どこをほっつき歩いてたんだ?」


 小言を言ってきたのは、同じく幹部のリトだ。こいつもまた、一筋縄ではいかない実力者。


 ここにはあと十人ほどの幹部がいるが、今日呼び出されたのは俺を含めて三人だけのようだ。


「あー、悪かったな。つい最近新宿から帰ってきたばかりなんだよ。日本とかいう場所は、いかんせん遠すぎる」


 俺たちの国「ワット共和国」から日本まではクソ長い距離がある。片道だけでも三週間。


 我が共和国は、この次元に存在する全ての国を傘下に収めた超巨大国家だ。支配すべき場所がもう残っていないから、たまに暇つぶしがてら日本へちょっかいを出しているに過ぎない。


 今日集められた理由は、おおよそ想像がつく。


 どこかをまた攻め落とせ、といったところだろう。


(この前新宿へ行ったばかりだってのに、また駆り出されるのは御免だぜ。今回は誰かに押し付けるとしよう……)

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