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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第五章 『関東ストロント祭』編
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混戦③

佐伯くん視点です。

 『海斗くん、美亜ちゃん、ごめんね。今東京支部にいるハイパー隊員は透斗くん、麻奈ちゃん、

実羽ちゃんだけなんだよ......

 一応蓮さんとか皇くんとか東京支部に来てって言ってはいるらしいんだけど、来るのには時間がかかる

しね。 しばらくの間、避難所をお願いできる? 』

 『『もちろんです! 』』


 とは言ったものの、俺たちはどうすればいいのだろうか......

俺たち二人で対処するには多すぎるロボット(ワット・オートマン)たち。

そしてそいつらの真ん中に堂々と構えているワット。

勝てる気がしない。


 もう少しスーパー隊員でもいいから呼んでくれれば良いのだが、東京支部の周り、そして東京駅の周りにもたくさんのロボット兵たちが出てきていて、数が足りていない。そうだ、山上なら来れるかもしれないな......


 『おい、山上! 避難所の方にワットが来やがったんだ。こっちに来てくれないか? 』

 『ごめん、佐伯くん、私今多分適性Zの人と戦っててそれどころじゃない...... 倒したらそっち行くけど、まず一人で倒せるか分からない......』


 そうだろうとは思っていたが、山上は手が空いてないみたいだ...... 仕方ない......


 「俺が暴れることにしよう」


 一応浜松のときから強くなった。もう無力な俺ではない! 


 「美亜、行くぞ」

 「さっきから私はそう言ってるでしょ! 」


 なんか怒られたがまあ大丈夫だ。

 「「リミッター一部解除(パートアンロック)! 」」


 「「『流れ斬り』!! 」


 流れるように速くも遅くもない速さでロボット兵立ちを切り伏せる。


 「わあああ!! 」


 後ろにいる一般の人たちが歓声を上げる。

この調子でいけると思っていたそのときだった。


 「出てこい」


 一言そうワットが言った瞬間、四方から死神が出てくる。

 (いやいや、これはさすがにやばいって......)


 俺と美亜は精一杯攻撃を避け続けたが、とうとう俺と美亜は死神たちに囲まれる。くそ、意外とこいつら賢い。背中を伝って美亜も緊張?しているのが伝わってきた...... もう無理かもな......


 「海斗! 諦めちゃダメ! あれを使うよ! 」


 あれ、それは俺と美亜が2人揃ったときにできるオリジナル技......

 さっきの流れ斬りはオリジナルでもなんでもない...... 誰もがスーパー隊員になったら教えてもらえるものだ。


 俺のリッパーエッジがあるからこそできるこの技。

というか、俺のリッパーエッジは何気に高周波振動剣なのだ。あまり目立たなかったけど......


 俺と美亜は剣を持っていない方の手を力強く繋ぐ。これは繋いだ手を通じてお互いのエネルギーの波長を合わせるためだ。まるで溶け合っていくかのようにエネルギーの波長が合わさっていくのを感じる。

 そしてもう片方の手で、それぞれの剣を逆手に持ち替え、地面に向けて構える。


 「やるぞ! 美亜! 」

 「もちろん! 」


 俺のリッパーエッジが空間を激しく震わせる「ブゥゥゥーン!」という重低音を響かせ、美亜の剣から白いものすごい光が放たれる。

 実は山上からエネルギーを借りておいたのだ。この技を放つために...... エネルギーは無限にはないので、この技は何回も放てるわけではない......

 一発で決める!


 「『共鳴の地響(レゾナンス・グランド・バスター)』! 」


 俺たちは、手を繋いだまま、同時に目の前の地面へ思い切り剣を突き立てる。美亜の剣から放たれた、山上の膨大なエネルギーが、大地を割るように四方八方へと駆け巡る。そしてその光のラインを導火線にして、俺の剣の高周波振動が爆速で伝染(共鳴)していく。

 2人を中心とした地面が、眩しい光のサークルとなって360度一気に広がった。


 気がつくとロボット兵たちは地面に転がっていた。

しかし、ワットは無傷のようだった。少しショックを受ける。


 「はあ、今のでやれないとはね」

 「超手強い......」

 「おめえら、なかなかやるじゃねーか。俺は日本監視局のオブド。おめえらを抹殺する! 」


 なんて怖いことを言うんだろうか。

 戦いたくないなー、と思いながらも俺はオブドの方に剣を構える。


 海斗と美亜vsオブドの戦いが始まる。

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