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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第五章 『関東ストロント祭』編
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混戦②

1つ目は麻奈視点、2つ目は佐伯くん視点です。

 こいつ...... こいつ......

 じじいのくせにムカつく......


 おっといけない、いけない。

 今のは忘れて!


 今の状況を分かりやすく説明すると、優勢でも劣勢でもない、って感じだ。

 ていうかわたしもそうだが、こいつ、全然本気出してない......


 「ねえなんで本気を出してこないの? まさか私より強いって余裕ぶってるってこと!? もう、許さない!!! 」


 私は地面を蹴り、素早く、ロウシを斬った...... はずだった。


 「えっ......」


 間抜けな声が出てしまった。

 ロウシがロウシの杖のギアで私の剣を止めていたのだ。杖で...... 杖で?


 「ほうほう、お主、なかなかやるようじゃが、残念な頭をしているようじゃのう......」

 「なによ! 私はいつも考査では学年順位1桁なんだよ!! 馬鹿って言われてたまるもんか!! 」


ガギン! ガギン! ガギン! ガギン! ガギン!


 しかし、ロウシは当たり前のように杖で私の剣を受け止めてくる。


 「力はすごいのう...... 速さももはや達人の域だ...... じゃが、わしはもはや達人の域ではない......」


 そいつは杖を構えた。初めて見る構え方だった。

でも寒気がした。これはやばい!


 「『横一文字(よこいち)()り』! 」


 フムムムムムムムム......


 この斬撃...... 勢いが全然衰えない......


 「んんんんんああああああ!! 」


 嫌だ! まだ戦わないと...... 戦わないと......


 そのときだった。


 「『下り(さがつき)()り』! 」


 バッシャーーン!


 目を開けるとそこには凛さんがいた。


 「麻奈、さっさとこいつ。倒すわよ」

 「お、お主だな、あの方がおっしゃっていたやつのうちのもう1人は。フフフフ...... ハハハハ!!

 お主はわしが処分するとしよう! 」


 そして麻奈と凛vsロウシの戦いが開始された!




 ◇





 はあ、危なかった......

 おかしくないか? ここ最近の意志を持つワットとの遭遇率。去年は俺1回も会わなかったのに......

 今年に入ってもう意思があるワットと会うのは3回目だ。


 さて、俺が今どこにいるか、それが気になる人もいるだろう。それはな......


 地下の避難所!


 こんな怖い戦いに参戦してられるか、つーの!

まあ、もちろん仲間たちには内緒だが......

 決して見捨てて来たわけではない! 決してだ!


 浜松のときは渚がいなくなったあとも頑張ったんだ......

 このくらいしても罰は当たらないよな。


 と、そのとき壁からピキピキ、と音がしているのに気づく。

 (まあ、いや、まさかな......)


 手を打っておこう、と思わなくもなかったが、まあどうせ大丈夫だろう。


 とそこでカン、カン、と音がするのに気づく。

おいおい、マジかよ...... 終わった......


 「ねえ、海斗! やっぱりここでサボってた! 早く戦いに行くよ! 」


 幼なじみで同僚の美亜がこっちに来ていた......

バレるの早いって!


 「幼なじみの勘だよ。どうせ、海斗は前頑張ったから今サボっても罰は当たらない、とか考えてるんでしょ? 」

 エスパーかよ! なんでこうもしっかり当てられるんだ。もう俺の平和な避難生活は終わるのか......


 と、まあ、そんな感じで美亜に冗談を言ってなんとか俺が行かなくてもいいよう説得していた時だった。


 バゴォーン!!


 さっきまでピキピキ言っていた壁が無くなり、


 「ほう、ここにいたのか。さっきまでここで騒いでいた野郎どもは」


 俺と美亜は立ち上がった。


 (もう、なんでワットの方からこっちに来やがるんだよ......)


 『ワットが地下の避難所に来ちゃいました。急いでハイパー隊員の人たちを読んでください! 』


 「まあ、すぐに来るわけないよね......」

 「うん、じゃあこいつの相手をしよう、海斗! 」


 そして避難所でも戦いが始まるのだった。

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