透斗vsカブト
透斗視点です。
さっき明らかにやばい音がした。
結構揺れたし......
こりゃあれだ! 俺にはわかる。
適性がとんでもなく高いやつが技を放ち、それを誰かが受け止めた的な......
まあ、止めたのは多分渚だろう......
外れてる気がしない.....
「やっと来たね、適性Z。ねえ、きみ。仲間を助けに行かなくても良いの? 適性Zにやられちゃうよ」
そいつ、カブトが聞いてくる。ほんとは俺だって助けに行きたい。なにせ、仲間だし。
なにせ、カブトが適性Zって言ってるんだ......
適性Sの渚には荷が重いだろう......
でも...... だとしても......
「お前にその気がなくても、俺はお前を倒さなきゃならねえんだ...... お前だって弟の仇、打ちたいんだろう? 」
「心をもっと折っといた方がよさそうだね......」
次の瞬間そいつは消えた。普通、誰もがどこから攻撃が来るかわからないだろう.....
でも俺にはわかる!
ガギン!
予想通りカブトは真正面から突き攻撃をしてきた。
「いまのを受け止めるとはね...... 君もなかなかやるようだね」
「こっちのセリフだ! 」
ガギン! ガギン! ガギン! ガギン! ガギン!
何回やっても、何回やってもカブトは体勢を崩すことはなかった。
正直わかっていた......
俺には決定打が欠けていることくらい......
別に力とかが無いわけではない......
適性はB、筋力は普通よりは上......
でもそれじゃ...... こいつを倒すには全然足りない...... というか方法がそれではない。 そんなことくらい、前戦った時の俺はわかっていた。
なら......
俺は自分の剣を相手の剣にぶつけた瞬間離れる。
次の瞬間!
バゴォーン!!
何が起こったのか分からない人もいるだろう。
今のをやったのは......
『さんきゅー、実羽。マジ助かった』
『まさか、ほんとに今のが効くなんてね......』
砂埃がなくなり、カブトが見える。そいつは左腕がなくなっていた。
(やっぱ、こいつの弱点は狙撃......)
何がどういうことか分からない人たちに説明しよう。
俺の見解では、こいつを倒す唯一の方法は『狙撃』。ではなぜ、わざわざ剣の攻撃などを防ぐか、それはダメージが蓄積するのを防ぐためだろう。
こいつはダメージの蓄積量、当たり所などにより、戦闘不能になるか、片腕がなくなったりするか、などなどと変わるのだ。
しかし、決定打となるような物理的な一撃は効かないと言って良いだろう。剣で首や腹を斬ったと思っても斬れてなかったり...... と。
まあでも例外はありそうだ......
例えば、そうだな....... 渚の『ホワイトアクト』とかは当てはまりそうな気がする...... なんだかんだあれ、放出系だからな......
まあ、つまり物理攻撃は決定打にならない。
狙撃などの遠距離攻撃が決定打となりそう、ということだ。
そして、カブトが物理攻撃をいなし続けている理由はダメージの蓄積によってやられやすくなるのを防ぐため、と言ったところだろう。
「クソ、クソ、クソ。まだ...... まだ負けていない! 仕方ない! 『大強槍化』!! 」
『槍』という文字が入っていたにも関わらず、カブトの腕は太くなり、強くなったようだ。
槍も当たり前だが、斬れ味、大きさ、重さなどがとても良くなっていそうだ。
ここまできてそんなことするのは反則だと思うのだが......
「ならこっちだって! 「『リミッター一部解除』!」
なんだかんだ浜松ぶりの力だ。目を閉じるとエネルギーがどんどん流れてくる。とても快感だった。
そして俺は目を開ける。見据えるのはただ1人......
カブト!
「さあ、こっからが本番だ! 」
「フッ、望むところだ! 」
互いの剣は再び交じり、戦いはさらに加速する!!
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