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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第五章 『関東ストロント祭』編
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透斗vsカブト

透斗視点です。

 さっき明らかにやばい音がした。

 結構揺れたし......

 こりゃあれだ! 俺にはわかる。

 適性がとんでもなく高いやつが技を放ち、それを誰かが受け止めた的な...... 

 まあ、止めたのは多分渚だろう......

 外れてる気がしない.....


 「やっと来たね、適性Z。ねえ、きみ。仲間を助けに行かなくても良いの? 適性Zにやられちゃうよ」


 そいつ、カブトが聞いてくる。ほんとは俺だって助けに行きたい。なにせ、仲間だし。

 なにせ、カブトが適性Zって言ってるんだ......

 適性Sの渚には荷が重いだろう......


 でも...... だとしても......


 「お前にその気がなくても、俺はお前を倒さなきゃならねえんだ......  お前だって弟の仇、打ちたいんだろう? 」

 「心をもっと折っといた方がよさそうだね......」


 次の瞬間そいつは消えた。普通、誰もがどこから攻撃が来るかわからないだろう.....

 でも俺にはわかる!


 ガギン!


 予想通りカブトは真正面から突き攻撃をしてきた。


 「いまのを受け止めるとはね...... 君もなかなかやるようだね」

 「こっちのセリフだ! 」


ガギン! ガギン! ガギン! ガギン! ガギン!


 何回やっても、何回やってもカブトは体勢を崩すことはなかった。

 正直わかっていた......


 俺には決定打が欠けていることくらい......

 別に力とかが無いわけではない......


 適性はB、筋力は普通よりは上......

 でもそれじゃ...... こいつを倒すには全然足りない...... というか方法がそれではない。 そんなことくらい、前戦った時の俺はわかっていた。


 なら......


 俺は自分の剣を相手の剣にぶつけた瞬間離れる。


 次の瞬間!


 バゴォーン!!


 何が起こったのか分からない人もいるだろう。


 今のをやったのは......

 『さんきゅー、実羽。マジ助かった』

 『まさか、ほんとに今のが効くなんてね......』


 砂埃がなくなり、カブトが見える。そいつは左腕がなくなっていた。


 (やっぱ、こいつの弱点は狙撃......)


 何がどういうことか分からない人たちに説明しよう。

 俺の見解では、こいつを倒す唯一の方法は『狙撃』。ではなぜ、わざわざ剣の攻撃などを防ぐか、それはダメージが蓄積するのを防ぐためだろう。

 こいつはダメージの蓄積量、当たり所などにより、戦闘不能になるか、片腕がなくなったりするか、などなどと変わるのだ。

 しかし、決定打となるような物理的な一撃は効かないと言って良いだろう。剣で首や腹を斬ったと思っても斬れてなかったり...... と。

 まあでも例外はありそうだ......

 例えば、そうだな....... 渚の『ホワイトアクト』とかは当てはまりそうな気がする...... なんだかんだあれ、放出系だからな......


 まあ、つまり物理攻撃は決定打にならない。

狙撃などの遠距離攻撃が決定打となりそう、ということだ。

 そして、カブトが物理攻撃をいなし続けている理由はダメージの蓄積によってやられやすくなるのを防ぐため、と言ったところだろう。

 「クソ、クソ、クソ。まだ...... まだ負けていない! 仕方ない! 『大強槍化(だいきょう・そうか)』!! 」


 『槍』という文字が入っていたにも関わらず、カブトの腕は太くなり、強くなったようだ。

 槍も当たり前だが、斬れ味、大きさ、重さなどがとても良くなっていそうだ。


 ここまできてそんなことするのは反則だと思うのだが......

 「ならこっちだって! 「『リミッター一部解除(パートアンロック)』!」


 なんだかんだ浜松ぶりの力だ。目を閉じるとエネルギーがどんどん流れてくる。とても快感だった。

 そして俺は目を開ける。見据えるのはただ1人......

 カブト!


 「さあ、こっからが本番だ! 」

 「フッ、望むところだ! 」


 互いの剣は再び交じり、戦いはさらに加速する!!

読んでくれてありがとうございます!!

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