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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第五章 『関東ストロント祭』編
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122/129

混戦

1つ目は渚視点、2つ目は雛視点です。

 ストロントの中はあんなに賑やかだったのに、今ではまるで廃墟と化していた。

 ここまでになることある?


 『真鍋さん! もう一般の人達は避難してるんですよね? 』

 『うん、渚ちゃん、ただ怖がってる子供たちが多いんだよね...... まあ、しょうがないことなんだけどさ』

 心苦しいが仕方ない。私たちには一瞬で敵を狩り尽くす能力などないのだ......

 結愛さんが味方だったらなんとかできそうな気がするけれども......


 とそこで私はいつの間にかロボット兵たちに囲まれているのに気づく。

 (なになに? まさか隠密行動が得意なロボット兵なの? )

 するとそいつらの真ん中に道が空き、そこから人?がコツコツ、と歩いてくる。


 「ああーん? お前適性Sのやつじゃねーか。適性Zは逃がしたのか...... まあ、いい。俺様の名前はゴウト丸! お前をつかまえ、俺様の手柄としよう」


 次の瞬間ロボット兵たちが凄まじい速度で動き出す。

 ていうか、あれはほんとに結愛さんだったようだ。なんだよ! ほんと超物騒じゃん!ここ!

 しかし、私はブンブンと頭からそれらの考えを追い出す。


 普通の隊員たちにはこんな速度でロボット兵たちが迫ってきても対応できないだろう...... でも今の私ならできる!

 本に書いてあった、結愛さんが使っていた技を私なりにアレンジして作った技!


 「『白舞一閃』!! 」


 私は自分の白いエネルギーを纏いながら舞うようにして全てのロボット兵たちを一閃する。


 「次はお前だ! ゴウト丸! 」

 「いいだろう...... 俺様が直々に......」


 一瞬で距離を詰めてくる。でも透斗よりは遅い! こんくらいのやつは


 ガギン!!


 「ほう、いい勝負ができそうじゃねーか」

 「絶対に負けない! 」


 そして、ここでまた戦いは再開される







 ヒヒヒヒヒ......

 怖いよう...... なんでみんな私を置いていくの......

 渚......


 私はさっきまででは考えられないほどくらい路地を歩いている。一応ここもストロント東京支部の中だ。

 信じられないと思うけどね......


 「怖い...... 怖すぎる...... 避難所の方に行こうかな......」

 とその時だった。


 ピコ......


 誰かの手が私の方の上に置かれる......

 叫んでいい?いいよね?


 「ぎゃあああああああ」

 「ちょっと君、静かにしないと......」


 振り返るとストロントの隊服を着ている人だった。

紋章的に、多分千葉支部のスーパー隊員だろう。

 「すみません、つい、びっくりしちゃって...... 」

 「まあ、いいよ。でも正直状況は結構やばいんだよ...... てかこれは来週ストロント祭ができるか怪しいな......」


 そんなこと気にしてる場合? 


 とその時だった。


 ビュビュビュ......


 後ろから音がする。振り返るとそこにはまさに死神!というべき格好をしたのがいた。見るからに敵だろう。しかもそれが10体......

 (もうおわったわ......)


 「ねえ、君。こいつは僕に任せて」


 そう聞いていた時にはもうその人はいなかった。


 「『破無』!! 」


 技名を聞いた時にはもう死神たちは二つに分かれていた。


 「僕の名前は山口宗也(やまぐちそうや)! 絶対東京支部を守るよ! 君も一緒に行こ? 」


 よく分かんないけど、この人について行けば安全!

そう考えた私は宗也について行くことにした。





 ◇





 私はどうしてここに?私はどうしてここに?私はどうしてここに?私はどうしてここに?私はどうしてここに?私はどうしてここに?


 永遠とその言葉が繰り返される。

もう何年経ったかは忘れた。思考も何かによって阻害されている。今これを考えているのは私なのだろうか? そういう疑問が私の中を駆け巡っている。


 私は適性Zであるがゆえに、敵視されたり、利用されたり、連れ去られたり、命令されたりといろいろなことをされている。


 もうこんなの嫌だ......


 (誰か...... 助けて......)


 しかし、その言葉は自分で覚えられることもなく、また、誰かに届くこともないのだ......

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