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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第五章 『関東ストロント祭』編
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開戦

 急に嫌な気配を感じ取る。この部屋の中だ。

 気配を探すとそれは客の1人が出していた。

 なんとそいつはギアの剣を持っている。

 その先には客が何人も立っていた。


 (まずい......)


 そしてそいつの剣からエネルギーは放たれる。


 「させない! 」


 透斗に買い物をお願いしに行って戻ってきた麻奈がそう言ってそいつの放つ技を受け止めていた。


 「ほうほう、なかなか強そうじゃな...... わしは日本監視局副局長ロウシ。とりあえずここから攻め落とすとしよう」


 急いで私はオペレーターさんに連絡する。

 『まずいです。日本監視局ってところのヤツらが東京支部を攻めています。急いでお客さんを地下とかに避難させて!』


 その後アナウンスが出る。ひとまず安心だと思ったときだった。


 私はさっきよりも嫌な予感がする。

(これはほんとにやばい)

 目の前で麻奈が戦っているのとは次元が違う何かがこっちに来ている。


 急いで私は窓から外に出て壁を走る。

 「白突撃(ホワイトドライブ)!! 」

 そしてそこから放出されるとんでもないものが建物に当たるのを防いだ。


 そこにはとんでもないオーラを纏った人がいた。

この人、やばい。私一人じゃ絶対に勝てない.....


 「ねえ! そんなの放ったら建物が壊れちゃうでしょ! やめてよ! 」

 「......」


 しかし、そいつは何も答えない。意思があるのかすら怪しかった。や


 (というかこの人、空飛んでるんだけど......

 そんなギアあるの?)


 そのときだった。


 上空に穴が空き、たくさんなにかが出てくる。

 そいつらは私が初めて会った死神、そしてロボット(ワット・オートマン)だ。それが100体、いや、それ以上いる。


 これはとんでもないことになっちゃったな......

 本に書いてあった通りだ......

 本を信じなかった私に心の中で怒る。


 (ここまで本に書いてあった通りならこの人は......)


 「適性Zの川島結愛さんだよね......」


 私の運の悪さに少し悲しくなりながらも結愛さんに剣を向けた。




 ◇




 「わかったよ......」


 ほんと、麻奈は人使いが荒い。このストロント祭を機に直して欲しいところだ。

 まあ、そんなこと考えていてもしょうがないので、俺は俺たちの部屋を出る。


 こんな一時間待ちくらい普通にいってしまいそうな行列になっているのはうちを含めて3つくらいしかないらしい。

 渚は知らなそうだったが、ストロント祭は他の文化祭とは違い、チケットは有料だ。

 小学生以下は150円、中高生ら250円、大人は400円だ。そのお金実はうちの部屋には全て小型防犯カメラが入口付近のドアに付いている。そのお金の一部は隊員たちに還元される。

 入口付近にあるそれで入った人の人数を把握し、その分、お金が来るのだ。


 (フフフ、これは大儲けできそうだな......、何円入るかな...... 1万円? もしかしたら10万とか? 

フフフフフフ......)


 良い妄想をしていたその時だった。

 急に殺意を感じる。


 それは入口付近の屋台の近くで群がっている人たちに向いている。


 (させるか!! )


 俺は素早くギアを起動し、そいつの攻撃を防いだ。


 バゴォーン!!


 普通の文化祭ではしないようなとんでもない音がする。


 「亮正! 避難誘導をしろ! こいつはおれがくいとめる! 」

 「はい!! 」


 そこで案内係をしていた後輩の亮正にそう言う。

彼は急いでストロントの地下に避難誘導を始めた。


 「さてと......」


 俺は攻撃を放ったそいつの方へ開き直る。


 「また会えるなんてな......カブト! 次こそ勝たせてもらう! 」

 「君に渡す安っぽい言葉などない!! 」


 2つの最速の剣はものすごい音を立てて衝突した。




 ◇





 やっとわたしがもとめているようなことになったな......


 軍の兵ではなく、日本監視局が動いたのは少し不愉快だが、まあ良い。

 (ワルトはまた手を出さなかったか......)


 まあ、あいつらの目的は新たな逸材の取得だろう。

適性Sの山上渚。

 適性Sは今まで出たことがないのだ。

 ワット共和国にも適性は以上は1人も出たことがない。

 適性Zの川島結愛ほどでは無いが、日本監視局の者たちが操ればとても強い人形になるだろう。


 これで適性Sを取ることが出来れば私の計画はまた成功に1歩近づく。


 日本監視局は、聞いた感じあまり強そうに聞こえないだろうが、そうではない。

 日本監視局に入るためにはまず軍の中での順位で上位5%に入らないといけない。それくらい倍率が高く狭き門なのだ。


 「日本監視局の者たち、きっちり成功させるのだぞ......」


 私は不敵な笑みを浮かべた。

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