表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第五章 『関東ストロント祭』編
PR
118/129

ストロント祭とは③

 ストロントは新潟侵攻を機に正式に発足した。


 だからその名残で本部は東京ではなく、新潟となっている。

 新潟はストロントの隊員たちによって救われたと言って良いだろう。


 その影響か、ストロントの隊員は全国で増えていった。新潟だけでなく、東京、大阪、名古屋、横浜、札幌、仙台、広島、福岡などどんどん支部はできていき、今では各都道府県にひとつは支部がある。


 しかし、1980年代ストロントの隊員となった子たちは学業を疎かにする者が増えるようになる。みんな、『私はストロントの隊員なんだぜ』と威張るためだ。

 そう、ストロントの隊員になることが一種のステータスになり始めた。


 しかし、隊員の強さのレベルは上がったかと言うとそうではない。逆に下がったと言えるだろう。

 みんな威張るだけで努力をしないのだ。

 そこで1983年、階級制度ができた。

 訓練生、スーパー隊員、ハイパー隊員の3階級に。

これでみんなが一生懸命実力を高めてくれると上層部は思った。

 もちろん、頑張って特訓し始める者もたくさんいた。しかしストロントの目論見は外れることになる。


 なんと、ストロントの隊員を辞める人が増え始めたのだ。理由は訓練生という役職にある。


 今までは入るだけでステータスだったのに、入ってすぐは訓練生。この訓練生は最初の数ヶ月は特になんとも思われない。むしろこれくらいが普通だからだ。


 でも1年、2年、と年単位で訓練生のまま時間を過ごすとそれはバカにされる対象となってしまうのだ。

勉強がものすごくできる、などのステータスがあるものはあまりバカにされることはないだろうが......


 この問題は相当ストロントに考えさせた。

隊員が減ることは望ましくない。でも階級制度がないと、強くなろうと特訓する者は減るだろう。

 そこでストロントはこう割り切ることにした。


 『一生懸命努力し、強くなりたい、と願う者以外は入隊しなくてよい』と。


 これで問題は解決するはずだった......

ストロントは知らなかったのだ。自分たちは監視されているということを。





 ◇





 このタイミングで起こったこと、それが1985年の

大宮侵攻だ。大宮侵攻は新潟侵攻とは少し違う。


 それはこの侵攻はワットの国からのものではない、ということだ。


 この侵攻は、当時はどこから来ているのかわかっていなかった。正確にはいつも通りワットの国からの侵攻だと思われていた。しかし、それは適性Zの隊員川島結愛によって暴かれる。

 これは日本監視局からの刺客だと。


 どうして川島結愛は日本監視局からの者達だとわかったか、それは以前の新潟侵攻のときに結愛が相手をした初代日本監視局局長のバスズがいたからだ。


 大宮侵攻の何が厄介だったか、それはまともに特訓を始めたのが最近からだった者たちが多かったことにあった。

 それに加えて川島結愛が仕事やその時にいた場所の関係ですぐに大宮に駆けつけられなかったこともあり、各地で苦戦を強いられた。


 新潟侵攻と比べたら敵の強さはグッと下がる。

でも、私たちは結愛が来るまではずっと押されていた。これのせいで最悪の事態に陥ってしまったのだろう。


 結愛は来た瞬間押されている前線を押し戻すために精一杯戦った。先程までの劣勢が嘘みたいなくらい、押し戻し、どんどん敵を倒していく。


 しかし、この優勢は長くは続かなかった。


 『やあやあ、こんにちは。僕は3代目日本監視局局長のビブル。君か、本国の言っていた適性Zってのは。君には本国までついてきてもらいたい』


 次の瞬間結愛は動く。凄い速度で間合いに入り、剣を振り下ろす。結愛が勝ったと思った時だった。

 ビブルの方を見た瞬間目を疑う。


 なんと、ビブルの手で結愛は胸を貫かれていたのだ。

 嘘だと思いたかった。年で全盛期よりはとても弱くなっているとはいえ、私の全盛期と比べたら圧倒的に今の彼女の方が強い。なのに......


 『君は確かに強いけど、僕ほどでは無いね』


 結愛は何か言いたそうにしていたが、気を失う。


 するとビブルは彼女に怪しげなペンダントをつけた。


 『うん、良いね。さあ君たち、こいつはいつか侵攻で駆り出すだろう。取り返したいならその時に取り返しな。僕たちの目的は達成したからもう帰る。追いかけたいのなら好きにしな。でも命の保証はしないからね』


 そう言うと結愛を持ってビブルはどっかに消えてしまった。


 そう、これだ。

 適性Z。地球の希望だった彼女はワットの手に落ちたのだ。日本監視局の手に。


 だからいつ結愛が駆り出されるか、わからない。


 ストロントはストロントという組織に関心を持っていて、かつ、向上心のある子が入るようにストロントを紹介するのはもちろん、ストロントには優秀で向上心のある隊員がたくさんいると見せつけることで、

『日本監視局』に結愛を使って攻めさせない威嚇するためにもストロント祭を行っているのだ。


 もし、『日本監視局』が攻めてくるとしたらストロント祭の日だろう。なにせ、ストロントに入隊しようとしている子に恐怖を植え付けるのにはちょうど良い。また、ストロントの隊員をたくさん辞めさせるのにもちょうど良いから。


 ストロント祭の準備期間中に『日本監視局』のワットに襲われたりしているのなら気をつけた方が良い。


 もしかしたらその年に......

これにて本の話は終了です。

ふー、長かった


新宿での8つの個性の集結は、8人全員が揃っていて、かつ、全員のリミッターが完全解除されている時にのみできます!

1人ではその個性を発揮することはできないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ