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ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第五章 『関東ストロント祭』編
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ストロント祭とは②

 川島結愛。

 歴史上1人しか確認されていない適性Zの隊員。

 この川上によって新潟侵攻は新たな局面を迎えることになる。


 先ほども紹介した通り、川上はたくさんのワットを倒した。その数は50を優に超える。

 そのため、逸話はたくさんあるのだ。


 全てを紹介していると、ほんとうにキリがない。また、本題のストロント祭がなぜ行われているのか、という本題から遠ざかってしまうので、詳しく紹介はしない......

 としたいが、気になる人はいるだろうと思う。


 私自身、彼女と共に行動していたので当時の状況を覚えている。

 ということで有名な話を2つ紹介しようと思う。




 ◇




 『川島の一閃』


 これは結愛が長岡市の長岡駅前に到着した時のこと。

 そのとき長岡駅前にはたくさんの機械のワットがいて、破壊が行われていた。これを全部狩れるか不安に思ったほどだ。

 しかし状況はすぐに変わる。

 そこに到着した彼女は、到着するとすぐさま凄まじい速度で流れるように機械のワットを斬り続ける。


 10分ほど経ったときには、500機くらいいた機械のワットは1機も残らず斬られていた。


 その直後上空から10人の怪物が降りてきた。


 そいつらは今では新潟ワット10魔将と呼ばれているものたち。君の時代ではどうか分からないが......

 一人一人が、私が昨年体験した仙台侵攻で指揮を執っていた隊長つまり侵攻軍のリーダーと同じくらいの強さだと言えるだろう。


 他の隊員がもしそれに遭遇していたら運が悪い、もう無理、となってしまうだろう。

 私自身もう終わった...... と思った。


 しかし、川島結愛は異次元だった。


 『Z一閃』


 気づいたときにはもう10人は斬られていた。

 私だけでも1人すら相手をすることができない怪物たちを10人まとめて斬ってしまったのだ。


 誰もが避けられたのに避けなかったのだろう、と思うのかもしれない...... でも違う。彼女が速すぎたのだ。剣が動いていたのが剣を収めるときまで分からなかったくらいだ。


 これが『川島の一閃』だ。





 ◇





 『川島の一騎打ち』


 その後、機械ではないワットはもう長岡市にはいないとわかり、彼女は新潟市に移動する。


 新潟市には既にたくさんの隊員が到着しており、機械のワットはほとんど狩り尽くされていた。

 でも、依然強力なエネルギーの反応が消えなかった。

 それは、まだ、強力な敵が潜んでいる、ということを裏付けているものだった。


 私と結愛は、強力なワットが全然見つからないので、共に少し遠くにあった少しだけ強い反応を始末しに行く。


 そして少し離れた直後だった。


 バゴン!


 爆発したというような音がする。

急いで私は結愛と共に戻った。でも時すでに遅し。

 もうそこにいたはずの隊員たちは全員殺られていた。一人も息のある人がいなかった。


 そこには長岡で結愛が倒したワットとは比べ物にならないような強力なワットがいた。


 『私は『日本監視局』の初代局長、バスズ。

お前か、膨大な力を宿した者は。私に始末されるか、付いてくるか、選びなさい』


 そうワットが言ったときにはさっきまでいたはずの結愛はいなかった。

 気づいた時にはバスズと剣を交えていた。


 ガン!ギン!ゴン!ガン!ギン!ガン!ギン!


 何度も何度も交わる音がする。しかし目ではまったく追えていない。

 どちらのスピードも規格外であった。


 どちらも強い。ほんとうに強かった。でも結愛は圧倒的だった。


 どんどん彼女はスピードを上げていく。まるで今までは本気を出していなかったかのように......

 適性Zの力は本当に底がしれないようだった。


 どんどんバスズはついていけなくなる。


 そしてとうとう


 パコーン!


 バスズの剣は弾かれ、後方に飛んでいく。


 「『炎舞一閃』......」


 すると彼女は炎をギアに纏いながらバスズを斬った。とても美しく斬った。


 これに関してはバスズが弱かったわけではない、私からしたら強すぎる。でも結愛の方が圧倒的に強かった

 今後バスズに勝てるやつが出るか、と聞かれるとそれは難しいと思う。


 これが『川島の一騎打ち』である。

すべて渚が開いた本に書いてあることです。

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