『関東ストロント祭』
「やあ、みなさん。こんにちは! 私は山上渚!
今日はストロント東京支部に来ています! 」
今日は9月20日。大変だった浜松合宿が終わってから私はたくさん訓練して見違えるほど私はまた強くなった。今ならあのマトシっていうワットにも勝てる気がする。
「どうしたの、渚? 頭でも打った? 」
そう言ってくるのは親友の麻奈。その隣には透斗と実羽もいる。なんで横浜支部じゃなくて東京支部に来ているか、私の答えは、そんなこと言われても困る。私も知らない......、だ。
「ねえねえ、なんでわざわざ東京支部に行くの?
横浜支部で良いじゃん? 」
「あれ? もしかして渚知らないのか? 『関東ストロント祭』の打ち合わせだよ」
は? 『関東ストロント祭』? なんだそれ?
まあ、祭って言うくらいだし祭りなんだろうけど。
「はあ、そんなことも知らずに来ていたなんて......
信じられないわ」
実羽はドン引きしたようだ。ちょっと酷くない?
「渚、『関東ストロント祭』って言うのはね、学校で言う文化祭のストロントバージョンだよ。これがきっかけで入隊した隊員は結構多いんだよ。やれることは主に3つ。受付や案内をする人、放送を担当する人、出し物をする人だよ。この中からひとつ選ぶんだ」
なるほど、文化祭......、文化祭ね。なんとなくわかったぞ! ていうか楽しそう! 日本学園の中学生は文化祭で出し物を出せない。出し物ができるのは高校生のみなのだ。
「関東の支部が共同で出すんだ。ま、関東って言っても参加するのは横浜支部、東京支部、八王子支部、大宮支部、千葉支部の5つ。水戸や宇都宮、高崎の支部は参加してないんだ」
「5つの支部の隊員は横浜支部以外の4つの支部に分かれてそれぞれの担当の支部で仕事するのよ。私たちの今回の担当は東京支部だわ」
まじで楽しそう! 早くやりたい! てか横浜支部ではやらないんだ。まあ、そりゃそうだよね。あんな地下にある支部でやっても来る人少ないか。
「そう言うのがあったなら早く言ってよ! そういうのをずっと楽しみにしていたのに! 」
このとき、私は考えていなかったんだ。こういうのに限って事件が発生するというのに......。
◇
東京支部は浜松支部と比べても劣らないとても立派な建物だった。使うのか分からないが、グラウンドもあるし。私たちは東京支部内の講堂に入る。
そこではもうたくさんの隊員たちが始まるのを待っていた。何が始まるのかな......?
すると、急に電気が消える。そして機械の音声?が聞こえた。
『皆さん、こんにちは! 東京支部の隊員でない方は東京支部にようこそ! 今日は『関東ストロント祭』の実施について説明します! 』
元気で明るい声が響く。すると、ステージの前のスクリーンに画像が映る。
『関東ストロント祭は、10月6日土曜日と、10月7日日曜日に行われます。高校などで言う文化祭のようなものです。ぜひ、楽しんでいただきたいです。この関東ストロント祭にはたくさんの一般の方々が来場します。関東ストロント祭がきっかけでストロントに入隊する人もたくさんいます。来場してくれた人たちに楽しんでいただけるよう、尽力していただけるとうれしいです』
へぇー、そうなんだ。麻奈や透斗、実羽さんの言っていた通りじゃん。このお祭りすごいね。
『では、関東ストロント祭でできることを紹介します。紹介する前にこのお祭りでは5人1組のグループを作ってもらいます。その作ったグループで、やりたいことの希望を用紙に書いてもらい提出してもらいます」
5人1組か......。蓮さんがいれば話が早かったんだけど、蓮さん確か八王子支部だからなー。まあ、なんとかなるか......。
『できること、1つ目は案内係です。各フロアに1箇所ずつ案内所を作ってもらい、そこでお客さんが道を尋ねてきたら道を案内してもらいます。案内係をやってくれるグループの中から1グループだけ、総合案内をしてもらいます! 」
耳から入ってきた音が耳から出ていくとはまさにこのことだろう。全く頭に入ってこない。
『次に2つ目は、放送係です。放送係ができるのは1グループだけになっています。開幕の合図、迷子のお知らせ、緊急時の連絡、お昼の時間の放送など、たくさんのことを放送してもらいます。声を張れる人、恥ずかしがらずに言うことができる人にやってもらいたいと思っています』
これもまた興味がないのか、音は耳から入り、反対の耳から出ていく。隣に座っている麻奈をチラリと見るとかわいい寝顔で寝ていた。これは邪魔したら確実に怒るやつだろう。
『そして3つ目は出し物です。1グループあたり1部屋を使ってもらいなにかを用意してもらいます。ストロント祭では毎回『良かった出し物投票』というものをやっているのでぜひ頑張ってください。優勝すると1人あたり5万円獲得できます! 』
これは良い! これは良いぞ! とても良い絶対に優勝してやる!
まだ話は続いていたが、私の心は燃えていく!
対照的に麻奈はまだ寝たままだった。
第5章『関東ストロント祭』編
スタートです!




