表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ストロント・ギア ―適性Sの戦痕―  作者: コロッケパン
第四章 浜松合宿編
PR
102/129

これからもずっと

頑張って今回で終わらせようとしたらいつもよりは長くなりました。まあ、読めないくらい長くはなっていませんので安心してください!


1つ目、3つ目、4つ目は渚視点、2つ目のみ蓮視点です。

 どうしてなのかはよく分からない。

でも、何故かワットたちは退散したようだった。蓮さんが『リターン・ギア』で戻ってきてから20分くらい経った時のことだった。


 「蓮さん! もしかしてワットと相打ちになったんですか? 流石です! 」

 「いや、本当に出鱈目なやつで倒すことができなかったから、多分ワットが勝手に退散したんだろう」


 悔しそうに蓮さんが言う。


 「でも蓮。助かったよ。マイってやつを止めててくれたおかげでこっちはカミサってやつに集中できたしね。ってあ! 」


 急に麻奈が大きな声を出すのでさすがにビクリとする。

 「どうしたの、麻奈? 」

 「あのカミサってやつ倒せたのかな、渚? 」


 そういえばそうだ。結局私はあいつが倒れる前に『リターン・ギア』で強制帰還させられてしまった。あんだけ頑張ったんだし、倒せてるといいな、と願う。すると、後ろから


 「大丈夫だと思うよ。なにせ、山上さんのあの技、威力がほんとうに出鱈目だったからね。私でもあんな威力は出したことがない。というか出せないね......」


 と言われる。長田支部長と透斗がいた。


 「てゆーか、私を忘れないで欲しいわね......私は知ってるのに......。そう言えばあんたたちが帰還したあと、出鱈目なワットがカミサの方にやって来て話していたわ。まあ、カミサってやつは多分死んだわよ」


 支部長たちの後ろから実羽が歩いてくる。

 出鱈目なやっって......、まあ、倒せてよかったな。

 それにしても、すっかり実羽のことを忘れていた。もちろん口外はしないが。

 (ていうか狙撃手(スナイパー)って影薄いのかな? )

 「渚、あんた、失礼なこと考えたわね? 」

 背筋がゾクリとする。これはまずい、地雷だったか......。でも私口には出してないよね?ねえー!

もしかして、口に出してた?


 透斗はお前、終わったな......と言っているような顔で苦笑している。


 そして、私は実羽さんにお(せっきょう)された。

誰か、助け舟を出して欲しかったよ......。





 ◇





 一方渚と実羽が居なくなった病室にいた面々は美羽が怖いということを改めて思い知らされる。


 沈黙を破ったのは麻奈だった。


 「それにしても、蓮を倒すなんて化け物がいるなんてね。ほんとに驚いたよ」

 「あのマイってワット、確かに俺たちを倒したが、あれは不意打ちだったからだ! 蓮が万全の状態で負けるわけないだろ! 」


 まあ、そう考えても不思議ではない。俺はあと少しで倒せるというところでシンジというワットが介入してきたことなどを説明する。みんな、シンジが使っていた光線のことを聞くととても驚いているようだった。


 そのとき、蓮はとあることを思い出す。


 (はあ、そろそろ許可してくれるかもな。遠くないうちに行ってみるか......)


 この話の結果次第では、蓮がさらに強くなるかもしれないだろう。





 ◇




 実羽さんからのお(せっきょう)の時はどうなるかと思ったけど、何とか乗り切ることができた。本当に良かった......。怖かった......。


 それからは当初の予定通り浜松支部、横浜支部、大宮支部で合同訓練を行った。これははっきり言って地獄だった。まあ、だいたいそうだろうとは思っていたけどね......。


 攻撃手(アタッカー)の訓練は、まず最初に浜松支部の周り(600m)を20周!もうこれで終わりでもいいんじゃないか?ってくらい走った。その時点で太ももは筋肉痛になる。やばかった......。

 その後、剣を使うひとは剣の素振り5万回! これって意味あるの?と誰もが思っただろう。


 そこからは訓練終了まで休憩せずに剣の振り方の復習、素早い加速の仕方、などなど基礎的なことを徹底的にやっていた。

 きっとほかの職の人たちもきっと大変だっただろう。


 (こんなことなら来なければよかったー! )

と考えてしまったのは当たり前だけど秘密だ。楽しかったけれど......。


 とまあ、こんな感じで気づけば地獄の訓練は終わり、帰る日になっていた。



 ◇





 浜松支部の前で、お別れ式?のようなものが終わった。てかこれ小学生の遠足かな?お別れ式ってね......、なんというか......、懐かしい気がする。


 そんなどうでもいいことを考えていると迅が寄ってくる。

 「よ! 適性S。訓練お疲れ様だな! 俺らは明日もあるが......」


 迅が嘆くようにそう言う。でもそうか......、明日まであるのか......。可哀想に。


 「会えてよかったよ! あと改めてありがとう。爪のやつ倒してくれて。本当に助かった! あと、私はもっと強くなるよ! 」

 「ほんと、調子が良いやつだぜ。それにしても強くなったな、お前! 新宿では馬鹿にしてた俺を殴ってやりたい気分だ」


 迅がニコッと笑ってそう言う。直後私はよく分からないが嬉しい?気分になった。これは多分迅が私を認めてくれたことに対する感激だろう。


 「あっ! いたいた! 山上さーん! 」


 浜松支部の山手くんと美南さんが私のほうに寄ってくる。ハイパー隊員3人に囲まれるなんて人気者の気分だ。


 「あんな出鱈目な技、どうやったら出せるのー? 教えてよー! 」


 美南さんがそう言う。


 「こら、美南。そんなこと言って、山上さんを困らせているじゃないか! ありがとうございました。山上さん。おかげであの触手のワットを倒すことができました。あなたは私たち、いや浜松の恩人です。ありがとうございました」


 そう言うと山手くんと美南さんが頭を下げる。それに合わせて浜松支部の隊員たちも一斉に頭を下げた。


 そこから何があったかはあまり覚えていない。理由はただ1つ。恥ずかしかったからだ! でも顔が赤くなっていて、挙動不審になっている私を想像できる。

 

 気がついたらもう新幹線に乗っていた。


 隣には行きと同じように実羽がいた。もちろん、行きと同じゲームをしていた。麻奈と透斗は行きの続きのアニメを仲良く無線イヤホンを分けて見ている。


 (こんな感じの平和な日がずっと続けばいいな)


 そして、私は一眠りすることにした。

浜松合宿編終了です。

あ、でも100話記念のお話は今後の重要人物だけど、まだあまり取り上げられていないあの人を取り上げようと思います。他にももうひとつ......、まあ、それは明日のお楽しみで!

次回もぜひ読んでください!


ちなみに蓮の左腕は無くなっていないので安心してください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ