番外編その3:タクトの魔力は美味しいらしい
ノアタクです。
第二章第十三話お読みの後に読んでいただいた方が面白いです。
番外編その3
執行部の一人が、端末でデータ消去とバックアップを急ぐノアへ向けて高出力の魔力弾を放つ。
「しまっ――」
「ノア、伏せろぉっ!!」
タクトが身を投げ出してノアを庇い、背中に直撃を受けて激しく吐血しながら倒れ込む。
それを見たノアが「ちくしょう……お前……」と呟き、敵に向けて慣れない特大魔法を打ち込む。
「索敵終了、リミッター強制解除。――タクトを傷つけた代償、その身ごと灰にして支払え!『終局特異点!』」
特大の魔導ビームがノアの黒革のノートから放たれる。
敵は一瞬怯むが、攻撃の手を緩めない。
「チッ……俺如きの攻撃魔法じゃ手も足も出ないってか……」
そうしてノアの意識はプツンと切れる。
目が覚めた時には生徒会室は悲惨な状況になっていた。
倒れ伏すタクトに這いつくばるように駆け寄り、声をかける。
「タクト……!お前どうしてあんな無茶を……!!」
「……っぐ……うるさい……声でかい……。それよりノア、魔力使い果たして……指、真っ青じゃん」
「俺はどうでもいいんだよ! お前が……っ」
タクトは痛みを堪えながら結界を展開し、冷え切ったノアの手を握り、引き寄せる。
「どうでもよくない……。『魔力パス、強制接続』……。ほら、体温戻せ。俺の怪我はかすり傷だ、死なねぇよ」
「……っ、うそつけ……すげぇ血出てるくせに……」
そう、タクトの背中からはどくどくと血が溢れ出ていた。到底かすり傷などではない、致命傷だ。
だが、流れ込んでくるタクトの魔力と、伝わってくる確かな心音、体温に、ノアの張り詰めていた糸が切れる。
「落ち着いたら……手当てするから、一旦離してよ。服、血で汚れちまうよ」
「……やだ。……あったかい。……離すなよ」
「ノア……?」
「……死ぬかと思ったんだよ、お前が……っ。まだ冷たいんだよ俺……だから、絶対離すな……っ」
「…………馬鹿。離さないよ」
タクトは溜息をつきながら、怪我をしていない方の腕で、震えるノアの背中を痛いくらい強く抱きしめる。
________後日。
「タクト〜敵の情報処理しまくって魔力切れ〜お腹すいた〜」
「ちょ、おまっ!?なんでのしかかってくるんだよ!?」
だってさ、とノアがタクトの耳元で囁く。
「タクトの魔力、あったかいし美味しかったんだもん」
「!?」
それを見ていたセリアは「あらあらまぁまぁ、仲がよろしい事で」とクスクス笑う。
「セリアせんぱぁい!笑い事じゃないです!俺ノアに食われそうです!!」
「え〜ダメ〜?」
「だ、ダメじゃないけど……少しだけだからな」
そう言ってノアの手に自分の手を重ねる。
「『魔力パス、接続』」
「……ふふっ」
「何がおかしいんだよノア」
「やっぱりタクトの魔力はあったかいなって」
そう微笑むノアに、少しだけドキッとしたのはタクトの心の内だけの秘密だ。
ホモが書けねえ!!!!!!!!!!!!!!!(渾身の叫び)
大変短くなってしまったことをお詫び申し上げます。
書けなかったんだもん……
ノアがタクトにのしかかるとこまではイメージ出来てたんですけど、そこから先が……思いつかなくて……
あの決戦の時に何かやってたら面白いなって結論に至りました。
ところでこいつら喋り方安定しねえな()




