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テニス部

テニサーヤリサー云々は冗談として。


テニスコートの前にいるのは瑠磨に誘われたからだ。


話せる人が瑠磨しかいない、というわけでは無いが、一番仲がいい(喧嘩したけど)人は間違いなく瑠磨だ。


テニス部、別に見てもいいかなーなんて思っただけさ。


瑠磨は掃除で、先に向かってくれと言われたので仕方なく一人でテニスコートの前にいる。


当然、入る度胸など俺には無いので、堂々と隅っこで立っている。


練習前ということで見知らぬ人達がラリーをしているが、ガチっていうよりゆるーい雰囲気だ。


まぁ、俺にはガチの方が合っているんだけど。流されれば何とかなるのがガチる方。ノリが良くないとゆるい部活で明らかに浮くんだよね。


よく部活紹介でやれ「アットホーム」やら自慢のように書かれるが、友達がいないどころか嫌われている俺にとっては地獄でしかないし、ノリが良くないやつも結構キツそうなんだよなぁ。



つーことで、ちょっとテニス部に入る気を失ってきた俺だが、瑠磨がやってきた。


「ごめん、掃除じゃんけんで負けた。」


「あー、ちりとり?まぁそういう日もあるさ。」


「さて、入ろっか!」


手を引かれてテニスコートに入る。


こういう距離感、女子同士って感じがしてかなーりキツいんだけど…


いや、嫌っていうより、居た堪れない。


俺が女だと思って接している奴に対してベタベタ中身男の俺が触るのは……


んー、でも、なんか、男(女)しかいないなー。そもそも学校に女(男)があまりいないけど。テニス部ってみんな入るイメージなんだけど。


「?あぁ、女子はね、どちらかというと文化部に入りがちなんだ。体が変わって運動の形が変わってやりにくくなったからだと思ってるけど」



………この察しの良さ、半端じゃないな………


まぁ、いいか。


「ふーん。お前、部長?」


「残念、会計でした。」


「そうなの?」


「部長はあの子だ。」


そう言われて瑠磨が指を指した先にいたのは、まさかの女の子だった。



え??小学生??


「同学年だよ。」


………この察しの(以下略)


部長はロリ(男)だった。




なんか、きめぇ………


嘘だろ……


めっちゃやる気が…



「…もしかして、新入部員です、か?…ょろしくお願いします……」


俺の前にロリがトコトコやってきて挨拶をしてきた。凄い辿々しい口調も相まって本物のロリっぽいのに、なんか、なんだろう。



違和感が……。


「あ、いや、新入部員とかじゃなくて…」


俺もロリに合わせて噛み噛み。


当然わざとではなく、テンパってる


「僕が連れてきたんだ。だから、新入じゃなくて体験かな。」


「…そぅ…。じゃあ、よろしく」


手を差し出されたので、握手。


すべすべでふにふになお手々だ。


俺もキモかったですごめんなさい。


「部長は、女子なんですね。」



「え?男子だけど…?」


「え?」




え?


えー、


えー??


そっか。


まぁ、いいか。うん。



「てめぇ………」



っ!!この殺気……!?



「俺様を、女といいやがったな……?」


「え?あ、はい、!ごめんなさいっ!」


謝るが勝ち。


そして、逃げも勝ち。


逃げます。

対あり。



「俺は、男だぁ!!!!」



捕まった。



死……?



あ、ひいひいひいおばあちゃん…


顔知らないけど。



「クソ野郎がッ!!!!」




そして、転入後4回目のパンチを食らった。





「外見男(小学生)だけど、中身も男なんだよね。外見と中身の性別が一致している珍しい人。」by瑠磨

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