ー第45章ー
エモい雰囲気出してきます。
ー第45章ー
「詩過…だったか?良いのか?父さんや兄弟と一緒に行かなくて。このままここに居たら、殺されるぞ?」
「そうですね。真打さんの思惑通りに。」
「…まだ6つだろ?思惑とか、難しい言葉、使ってんじゃねぇよ。」
「それは命令ですか?それともお願い?どっちだったとしても、きっと私がはいと答えれば、私の語彙力はごく普通の6歳児と同じになるんでしょうね。」
「…どっちでもねぇ。もう行って良い。逃げろ。」
「それは命令?」
「違う。単純に考えてみろ。逃げた方が、得が多い。」
「…そうでしょうか?」
「どういう意味だ?」
「私…真打さんのことが好きです。」
「…そうか。姪っ子に告白されるのは嬉しいが、それは、俺の能力でそう思ってるだけだ。」
「違います。私の能力も、黄金覇気。真打さんみたいに、覚醒はしてないですけど…」
「黄金覇気…。お前だったのか。爆滅神大魔王から聞いたぞ。」
「そうですか…じゃあ、きちんと説明致しますね。確かに覚醒した能力は、普通の状態の能力より、遥かに劣っています。ですが、本来は同じモノ。お互い、同じことをしているも同然。こんな学説を聞いたことはありませんか?覚醒の有無を問わず、同じ能力同士が戦ったら、必ず勝敗は決まらないと。」
「…何が言いたい?」
「つまり、結論から言いますと、真打さん、あなたの能力、私には効果がほとんど無い様なんです。」
「は?お前、今さっき、俺が好きだと言ったばかりだろ?何が効果が無いだ?」
「真打さん、私が言いたいのはそういう事じゃないんです。私が言いたいのは、この、私の、好きという気持ちは貴方の能力で作られた物じゃない。初めて見た時に、貴方のことが、好きになったんです。」
「…冗談はよせ。俺はお前の叔父だ。そして、お前はまだ6つだ。一緒には成れない。」
「ちゃんと私のことを考えてくれるんですね。…じゃあ、あと10年、待って下さい。私は立派な女性になって、再び貴方に会いに行きますから。」
「…俺がそんなに待つと思うか?」
「待って下さい。後悔はさせません。私には貴方と同じ血が流れているんですから。」
「とにかく、お前はここを出ろ。命令だ。」
俺の言葉で、詩過は抜け殻の様にどこかにフラフラと歩いて行った。
能力が、作用したのか。
はたまた、この状況は、詩過の意思だったのか。
「…憂津久詩過は死なない。俺に会うまで、死ぬことを禁じる。」
俺は、効くかもわからない命令を、いや、願いを、一人呟いた。
エモい雰囲気、楽しめましたか?いやぁ。なんだろうね。うん。




