ー第43章ー
神崎作者、ちょっと登場。
ー第43章ー
「行くぞ!どこか、ここから遥か遠い所に!」
僕、メチ、繻子、朱塗、爺、立は魔王城の裏の森の中を全速力で走っていた。
ー何か、忘れていないか?何か、大事な事を。
何故僕達が森の中なんかを走っているのか。
「あの、爆様…」
「?どうした?メチ?」
「詩過が居ないんです!!魔王城を出る前から!!」
「「「「「んなっ?!」」」」」
メチを除いた今ここに居る奴らは、一斉に同じ言葉を言った。
考えてみればそうだ。
神崎作者が俺に数を連呼させている。
と、いうことは、数に伏線が隠されているという一番の証拠だ。
振り返ってみよう。
ー僕は妻と三人の子供達を連れて、秘密の地下室へと急いだ。ー
ー途中で、廊下で長靴を食べていた爺も合流する。ー
この部分。
ここで、六人になった。
ちゃんと、詩過も居る。
三人の子供たちだ。
ー僕たち六人は通路を通って魔王城の外に出た。ー
六人…?
そうだ!!
この部分から、詩過は居ない!!
人数が増えすぎて、気づかなかったが、六人。
立が加わって全部で七人になったはずが、六人しかいない。
「通路を通る前、地下室に向かっている途中で詩過は居なくなったんだ!!」
僕は叫んだ。
みんな驚愕の表情を見せる。
「せっ、攻め込まれている魔王城に女の子が一人だけ!?そんなの、危険すぎるわ!」
「気持ちは分かる、聖女奥様。だが、今戻れば、ワシらも危険にさらされることとなるぞい!!」
爺は戻ることには反対の様だ。
「爆魔王様、ここには跡継ぎ様もおりまする。ここは、詩過様の無事を、ただ祈りましょう…」
「爺…」
僕は必死に考えた。
ベストの策を。
繻子は生きなければならない。
朱塗もだ。
だが、それは、同じことなんじゃないだろうか。
性別が違うから。
僕らの性、憂津久を残せないから。
だからといって、ここで見捨てていいのか?
大事な我が子を?
僕は決断した。
伏線回収お疲れ様デス。




