淳少年の立場?いや、強過ぎね?焦る司令。ドン引き梓さん!
淳少年に怒ったように告げられ、藤堂司令も焦る。
彼の受けた命令の一つに、探索が行われていない、このダンジョンに対する調査が含まれているのだ。
当初は、自分や部下にて探索すれば良いコト。
などと気楽に考えていた。
魔素濃度が高いと言われていた、他のダンジョンでの探索は行えている。
確かに、少々、魔素濃度が高かったが、耐えられない程ではなかった。
(どうせ、同じ程度だろう)
そう考えていた。
実際に現地入りし、考えは変わる。
まず、隣接地域。
ココへの滞在が厳しい。
人々の営みがあり、日々の暮らし、日常が在る空間だ。
その空間が辛い。
ココとは違うとは言え、彼らもダンジョン区隣接地域の出身者だ。
それにも関わらず、ココの魔素濃度に適合できる程の適合率ではなかったのだ。
当然ながら、サポート施設など皆無。
魔素除去装置。
コレの登場により、初めて、コノ地域へダンジョンアタックに対する支援施設が。
とりあえず、ダンジョン区への入り口には、入り口を制限する詰め所が。
ココは地元人が雇われて管理している。
むろん、自衛官ではない。
完全に地元人に委託している始末だった。
実は入り口へ隣接する型で、支援施設が設けられたが、職員や自衛官は、施設内のみの活動となる。
外での活動は、地元民に頼っているのだ。
いや、頼るしか無いのだが。
なにせ魔素濃度が高い。
毒霧が蔓延する地へ、クリーンルーム的な施設を設け、その中で活動しているような物だから。
ダンジョン区隣接地域で、そのような状態だ。
ダンジョン区は無論、ダンジョン内の魔素濃度は、推して然るべきであろう。
無論、ダンジョン内へ自衛官は立ち入っていない。
まずは有線にてコントロールした車両をダンジョン内へと。
それにて、ダンジョン内の魔素濃度を測ると、自衛官が使用可能なアタックスーツでは、魔素に耐えられ無いコトが。
まぁ、だから、淳少年のアタックスーツを試したりしたのだが。
そもそも、淳少年より魔素適合率が低い者が、淳少年専用アタックスーツを纏おうなど、烏滸がましい限りである。
彼と同等以上の適合率が無ければ、纏っても、ピクリとも動かせないのだから。
以上のコトから、このダンジョンを調査するには、淳少年の存在は、欠かせない。
そんな彼が手を引けば、プロジェクト頓挫は、待ったなし、である。
「ま、待ってくれたまえ!
わ、分かった!
その狼達には、手を出さん!
出さんからぁ!」
必死過ぎないか?
まぁ、仕方ないのだが。
梓さん、ドン引きである。




