生き物は居ないのでは?っか、えっ!?
淳少年が無視しても、相手が関わって来ないとは限らない。
っと言うか、飢えているのか?
ヨダレ、ダラダラである。
問答無用にて飛び掛かって来るが、ノールックで避けている。
いや、あの数に襲い掛かられ、全て避けるとは!
「もう!
ウザい!」
そんなコトを告げ、襲い掛かって来た野犬を避けざま、尻を軽く押す。
殴るでも、叩くでも無く、軽く押した感じだ。
え〜っと、軽く、押した?
え?
尻を押された野犬が、すっ飛んで行くのだが?
キャッチボールのボール程度のスピードから、ロケットランチャーから射出された、かの、如くへと。
うむ。
クラスアップ?バージョンアップ?
まさしく、なんと言うコトでしょう?クラスである。
飛び掛かる速度から弾速へとチェンジした犬だが、遮蔽物がない場所へ飛ばされたため、滑るように着地している。
流石はダンジョン内にて生き抜いた生き物だ。
擦り傷ていどで死にはしていない。
これが、ダンジョン外の生き物なれば、即死だったであろう。
だが、流石に相手が悪いと悟ったみたいだ。
尻尾を巻いて逃げ腰に。
中には腹出し野犬もだ。
そんな野犬達の後方から、何かが。
「で、デケぇ!
んじゃあ、あんるぇ!」
思わず淳少年が、叫んでいるな。
まぁ、それも仕方あるまい。
雄牛クラスの巨体を誇る犬?狼?
いや、額に目が有るんだが?
肩パッド?
えっ?
防具を装着?
いや、アレは身体の一部だな。
尻尾の毛の一本一本が、刃みたいに。
爪もナイフみたいなんだがね。
牙は普通か。
いや、普通とは?
明らかに、地球の生き物ではない。
しかも、複数居るみたあなのだが?
リーダーなのか、現れて淳少年を一瞥。
ふん!っと言った感じで、見ている。
「あんな、デケぇ牛みたいなんが、居るんだなぁ。
聞いたコト無かったんだけど?」
そんなコトを。
牛みたいに大きい、のでは無く、牛みたいなの?
ああ、アレが見えてたのかね?
巨大犬の後方に、狩られたらしき存在が。
内臓を食べられ、腹部が空になった巨大牛?
いや、デカ過ぎないか?
電車の一車両ほどはあるんだが?
まぁ、巨大犬を養うには、あのクラスは要るのだろうが。
しかも、群れともなれば、普通の牛クラスでは身体を維持できないだろう。
とは言え、地球の生き物がダンジョンにて進化したとしては、期間が短過ぎるだろう。
そう考えるならば、このダンジョン世界か、この世界に隣接する別世界から来たと、考えるのが妥当か?
「あの牛ぃ、デカ過ぎぃっ!
あんなん居るって、聞いてないって!」
視線は変わらない。
どうやら、最初から牛の死体に対して言っていたらしい。
巨犬は良いのか?




