頭上に居る存在、何?
この世界でダンジョンと呼ばれる場所は、ファンタジーなどで語られる物とは違う。
次元事故にて滅んだ、別空間の異世界である。
ゆえに、スライムやゴブリンなどは、存在しない。
だが滅んだとは言え、動植物が滅んだ訳ではない。
滅んだ世界の領域には、生き延びた動植物も。
だが、それらがココへ現れるのは稀有と言えよう。
何故か?
滅んだ亜空間の世界同士が次元の歪みにて繋がってはいる。
だが、ソレは宇宙を含み、である。
広大な宇宙にて、生物が活動できる惑星は、限られている。
ましてや、別世界の、っともなれば、さらにだ。
つまり、亜空間へ繋がる穴であるダンジョンが、空中や海底どころか、宇宙空間に繋がるコトも。
まぁ、単純に考えると、宇宙空間へ繋がる方が多いだろう。
だが、そうなっていない。
それは、何故か?
簡単な話しだ。
ピコマシーンが、時空制御システムを操り、生物が住まうコトが可能な場所と繋げながら、移動しているのである。
その装置を造った文明は、次元事故にて滅んでいる。
滅んだ文明近くの亜空間世界に存在した文明もだ。
そのため、ピコマシーン同士の連結にて、時空制御装置を再現。
自分達が奉仕可能な知的生物を求めて、方々へと散って行った訳だ。
その様にして、ピコマシーンが繋がった亜空間世界の生物生息可能惑星を繋げつつ、道と言うか、繋がる場所を。
そう、その移動ルート。
これが、ダンジョンの正体なのである。
1惑星を移動するだけでも、相当の距離となる。
それが時空を連なるルートともなると。
ゆえに、他の世界に住まう生き物が、別世界へ移動するコトは厳しいであろう。
本来ならば。
だが、亜空間世界の惑星同士を繋げる次元トンネル。
コレは隣接しているっと、言って良いだろう。
しかも、一つ繋がると、複数繋げているようだ。
ピコマシーン達の特性なのだろうか?
さらに、橋頭堡とした惑星の亜空間接続トンネル付近には、同一惑星内の他トンネル付近へ接続するルートも。
ゆえに、それを使用すれば、惑星内移動も楽に行えるであろう。
まぁ、隣接とは言え、宇宙規模、次元規模で、だが。
そのため、隣接した穴から数キロや数十キロ離れているコトは、珍しくない。
稀に数百キロは離れている場合も。
ゆえに、そんな穴を介しての交流など生まれるハズもなく。
異世界から動物が紛れ込むコトなど、無いハズなのだが。
「頭上に居るの、リスみたいなんですけど、リス以外が混ざってるような?」
そう。
異世界生まれのリスみたいな小型齧歯類が。
さらに、それとの混血動物まで。
知らない場所で、地球産の小動物と異世界産の小動物の、交流が生まれていたようであった。




