ダンジョンへ立ち入るにも、大人の事情が!
淳少年的には、辺りへの影響から全力が出せない場所より、世界から隔離され、辺りに被害を及ばせないダンジョンの方が良い。
(大人って、ホーンと面倒なコトを一々考えるなぁ)
そんなコトを考えている。
そうそう。
以前にも告げたが、俺は生きていた世界にて身罷り、魂になった際に次元的事故へ巻き込まれ、記憶と言うか魂か?が、時空の一部へ焼き付けられた存在だ。
そのため、観察はできるが干渉は出来なかった。
まぁ、それは今も同じだが。
だが、最近になって、意識すれば観察している相手の思考と言うか、意識を感じ取れるように。
そう、先ほどの淳少年が考えゴトを察知したようにだな。
しかし、真面目な少年だな。
あの年頃ならば隙を突いて、勝手にダンジョンへ突入してもおかしくないだろう。
なのに、許可あるまで待っているのだから。
少年は気付いてないが、淳少年は一般枠での個人参加である。
魔素研究所にも、自衛隊にも、属してはいない。
ゆえに、彼へ命令する権利など、ドチラの組織にも無いのである。
つまり、彼がダンジョンへ立ち入るのは、彼個人の自由となる。
まぁ、未成年を保護する立場の自衛隊。
研究協力者としてアルバイト依頼している魔素研究所。
淳少年に何か有れば、間違えなく問題視されるであろうが。
「ふぅ。
初日はダンジョン区にての活動予定でしたが。
思っていた以上にスーツを使い熟しています。
ならば、ダンジョンへの立ち入りを許可して、良いでしょう」
司令部下と言うよりも、魔素研究所の所員としての判断である。
(おっ!
許可が降りるか!?)
淳少年が期待しつつ待つ。
そこへ。
「ふむ。
研究所からの許可、っと言うコトで良いね?」
「モニターしている研究員からのデータと、室長からの許可から、立ち入りを許可いたします」
そう梓さんが告げると。
「良し!
准尉、聞いたな?」
反応しない淳少年。
「ぬ?
どうした、片山准尉?」
そう問われ。
「あっ!
そかぁ。
俺、准尉ね、准尉。
申し訳ありません。
准尉呼びに慣れておりませんので」
まぁ、拠点にて活動するため、便宜上付けた階級に過ぎない。
別に正式な官位では無いのだ。
ただ、スーツを纏うには、尉官である必要があり、建前上の官位となっていた。
「ふむ。
まぁ、拠点では官位で呼ぶ決まりだ。
慣れるように」
(うわぁ、面倒くさぁー)
まぁ、そう思うのも、仕方ないであろうら。
「では、改めて。
片山准尉。
これより、ダンジョンへの立ち入りを許可する。
ただし入り口付近のみだ」
まぁ、最初ゆえ、仕方ないであろう。




