梓さん的にはNGみたいだが、司令の方は。
淳少年の要望に、梓さんは渋い顔に。
「それは避けていただけますか?
流石にダンジョン内だと、何かトラブルが発生した際にサポートできませんので」
そう告げると。
「だが、近場なれば立ち入っても良いのでは?
ケーブルカーにて、ダンジョン内を軽く探索している。
これ経由にて、新型無線機を使用すれば、連絡はつくハズだが?
どうだろうか」
藤堂司令から、その様な提案が。
彼からしたら、ケーブルをダンジョンへ通し使えるかの検査中であり、これに無線が組み合わせれるならば、さらに探索が楽になると言うもの。
自衛隊と言うより日本政府としては、ダンジョン奥の環境を知り、有効活用可能ならば、活用したいトコロだ。
エネルギー的には、魔素充填池にて十分賄えている。
もはや火力や原子力などの発電施設が不用なレベルだ。
っと言うか、既に魔素充填池の海外輸出まで行っている。
ダンジョンは海外にも存在するし、その数は多い。
だが、魔素をエネルギーとしているとしとも、ダンジョンから資源を得れているのは、日本だけだったりする。
だから、エネルギー面は問題はない。
だが、鉱物資源を始めに、物質的資源は相変わらず海外頼りなのだ。
そして、もし、ダンジョンから、その様な物資を得られるとしたら。
カナリ有用であり、国としての弱点を補えるだろう。
さらに告げるなれば、ダンジョン区隣接地域にて産出されるしなは、魔素の影響か、取れ高が高い。
だが、隣接地域の農畜産や養殖などは、産出物に魔素が大量に含まれており、隣接地域外での活用は不可能だった。
この品々に魔素が含まれ無ければ、食材を国内で賄うのも不可能では無いだろう。
そんな隣接地域産の食材が、最近だが市場へと。
そう。
最近、魔素研究所にて開発された、魔素吸引装置による魔素抜きである。
それにより、魔素あり食材から魔素が。
そうして魔素除去された食材が、市場へ。
これを鑑み、隣接地域での農畜産を、国が支援する動きが。
これが上手く行けば、食料を海外に頼る必要も無くなるであろう。
そうなると、鉱物などを含む物資だ。
流石に国内で代替えは難しい。
一応は海底から採取してはいる。
だが、コスト的には、まだまだ課題が。
もしスーツを纏いダンジョン活動可能な者が増えた場合、ダンジョン内から、それらを賄える可能性も。
それには、まず、ダンジョン内を探索する必要があるだろう。
その目的に、淳少年の行動はマッチしているのだ。
「それは、命令でしょうか?」
「いえ、要請ですな。
ですが、本人も行きたがっておりますし。
浅い場所なら、問題ないのでは?」
肩を軽く竦めつつ、そのように。
さて、どうなるコトやら。




