喫茶店の人気者なんですね、ガンバ!
女子達へスイーツを作った後、常連客が次々と。
農作業終わりの方々が、休息に来たりしている訳だ。
つまり。
「アツちゃん、スイーツお願いね」
「おりゃあ、軽食頼まぁ。
お勧めなんをよぉ」
「アー坊。
ナポリタン宜しく。
鉄板に薄焼き卵のヤツな」
などなど。
実にバラエティ豊かな注文が。
「だぁらぁ!
俺はぁ、素人な、のっ!
高校一年に、作らせんなぁっ!」
そう言いながらも手を動かしている。
いやはや、見事に注文に応えているな。
マスターはコーヒー淹れたり、ドリンク系を。
奥さんと娘さん二人が来て、ホールを。
その頃になると、常連客で席が埋まり始める。
夕食目当ての独身や、たまには外食と考えた家庭に大学生などなど。
(みんな金持ってんなぁ)
淳が、そんなコトを考えているのだが、家族持ちが来る理由は違う。
隣接地域へ住まう者達の共通した悩みは、体調不良である。
そんな不調は魔素が原因であるため、病院へ行っても復調しないのだ。
だが、この喫茶店のメニューにて注文した料理を食べると、体調が改善するとの噂が。
実際に試すと、確実とは言い切れないが、改善したように?
プラシーボだと言われたら、それまでだが、それでも頼りたいのが、世の常である。
まぁ、毎日はキツいので、週に何回か、だが。
だが、独身者や大学生などは、ほぼ毎日来ている。
何せ地域外で働いていたり、バイトしている面々が大半であり、収入自体が地域住民とは違うのだ。
まぁ、この地域の平均賃金が、極端に低いのであるが。
とは言え、隣接地域にて生産される物を含めると、物価は外の三分の一以下となるのだが。
つまり、外で働いている者達にとり、日々の食事をココで摂っても問題がなかったりする訳だ。
そんな彼らは、喫茶店で食事するようになり、劇的に体調が改善している。
つまり、コレが裏付けとなり、客が増えているのである。
なので。
「なんで、こんなにぃ、客が増えてんだよっー
っか、マスターも料理しろやっ!」
淳に負荷が掛かる訳で。
そんな彼へマスターが。
「いやいや。
皆さん、オマエの料理を御所望でな。
俺がなぁ」
「マスターの料理は、要らん!」
「ほら、これだ。
酷くね?」
マスター、半泣き。
いや、マスターの腕前も、捨てたものでは無いのだが。
それでも、淳の料理には勝てない。
仕方ないことなのかも、しれない。
で、押し寄せる常連客が捌けると、食材は地域食材のみに。
コレのみで作った料理は、普通に毒である。
食べれないハズなのだが。
「しかし、良く食えるな。
本当に大丈夫か?」
マスターが、心配そうに。
「ん?
何が?
っか、ヤッパリ、ウメェー」
うん、問題ないみたいである。




