国と言うか、一部からの無茶振りは、何時の時代、世界でも、変わらないみたいなんです。
藤堂司令の命令と言う要請にて、淳少年がアタックスーツを纏い稼働テストを。
いやいや。
魔素研究所にて、十分な稼働テストは行われ、淳少年の操作も問題ないコトが分かっている。
今更、何のテストを、行うと言うのだろうか?
そもそも、ココにて行う予定は、アタックスーツを改良し機能向上を目指すコトである。
つまり現時点での性能テストなどは、既に完了しているのだ。
とは言え、そんなコトは、藤堂司令も知っているコトである。
本来ならば、データ上の確認で十分と言える。
だが、上からの命令にて、本当に操作可能なのかを確認せよ!っと。
命令とあれば従うしか無いのが、自衛官の厳しいトコロである。
ちなみに、司令を含む自衛官が、淳少年のアタックスーツを纏ったのも、上からの命令である。
機体乗りでもある彼らとしては、他人の機体に許可なく搭乗するのはタブーに近い。
中には拒絶したため、他部署へ移動させられた者も。
まぁ、命令し、命令違反として処断した輩は、無理矢理従わされた者以外が全て、一族郎党皆殺しになっているのだが。
自衛隊自体は政治には絡まない。
だが、自衛隊内では理不尽な命令を行う場合も。
それに従うのが当然と言うのが、組織的な常識である。
まぁ、現状把握的には、間違えとも言えない。
だが、それは、自衛隊内の常識である。
魔素たるピコマシーンには、関係がない。
ダンジョン区内にて、ピコマシーンのロジックと照らし合わせ、不当と判断された場合、それが自衛隊内にて正当であろうが、関係ないのである。
さらに、この世界の自衛隊は、実質的には自衛軍である。
組織の命令系統や軍備を含め、私が死ぬ前に居た世界の自衛隊とは別物である。
とりあえず侵略などは行わないが、過剰自衛に当たる反撃による進軍は、許可されている。
核兵器などは、ダンジョンから齎された技術にて、放射能が除去可能となっており、ミサイルも範囲内にて全て迎撃可能なため、無用の長物と化している。
この放射能除去装置の到来にて、一時期は原発ブームとなったが、ダンジョンにて魔素を蓄積し、その蓄積した魔素にて発電するシステムが開発されてからは、下火と言うより駆逐されてしまっていた。
いくら放射能が除去可能とは言え、放射能が一時的には辺りを汚染する可能がある。
そのため、原子力発電の危険性を考えると、廃止に動くのは、当然と言えよう。
このように、俺が生きていた世界とは、全く異なる世界であるが、隣国の無茶振りは変わらないようで、自衛力強化が進んでいたりするのだった。




