さりげなく、裏事情を。いや、淳少年?理解してる?
司令は告げた後。
「コレは独り言なので、聞き流して貰いたい。
あのスーツを操れる者が居るのは、間違いなかろう。
そうで無ければ、スーツの調整や向上が見込めんからだ。
誰でも分かるコトを理解できない輩も多い。
特に魔素研究所の取り組みへ、自衛隊を捩じ込む輩とか、な。
俺からしたら、バカなコトだ。
ダンジョンに関わるコトで、そんな横紙破りなコトをした輩が、今までどうなったか?
まぁ、これだけ人口が減っても、自分は大丈夫と、根拠なない自信を持って命令する訳なんだがな。
自衛官は命令には背けん。
まぁ、一度、組織化した場合、それを解くのは、なかなかに厳しくてなぁ。
とは言え、無為に死にたくは無いし、部下を無為に失いたくもない。
ゆえに、上がどうにかなれば、形式だけ、っと、なるだろう。
まぁ、そう遠い話しでは、あるまいよ」
藤堂司令が、そのように。
「そうでしょうね。
しかも、この横槍。
閣議を通さずに、独断で成されたそうですよ?
明らかに違反ですので、逮捕状が降りたそうです。
まぁ、一般企業の方や、資産家が絡んでいたみたいですが。
逮捕と言う保護が、間に合えば良いんですがねぇ」
梓さんが、困ったように。
確か、過去にダンジョン関係で、やらかした輩を逮捕し、秘密裏に処断したトコロ、罪人の一親等のみが身罷った事例が。
放置した場合、一族郎党の全てが身罷るが、コレなれば、無為な死者を出さずに済むらしい。
まぁ、何の関わりも無い、無辜の民たる一般人が、罪人の一族扱いにて身罷る場合も。
その影響範囲は広く、中には国にとり有益かつ、無くてはならない者も身罷っている。
そのため、罪人を捕縛し秘密裏に処すコトは、急務だったりする。
そう言う訳で、今回の首謀者達は全員が捕縛され、秘密裏に処されていたりする。
むろん、このコトは公にされず、そのため、やらかした場合にドウなるかを知らない馬鹿は、意外に多い。
まぁ、噂程度には知っているようだが、ガセだと思っている輩が多いのも、事実である。
その処置が成されたコトは、藤堂司令も梓さんも知らない。
ゆえに、命令通りに動くしかないのが、現状だった。
「それで、片山准尉。
悪いがアタックスーツにて、ダンジョン区で稼働試験して欲しいのだがね。
行けそうか?」
済まなそうに。
まぁ、司令も上からの命令にて要請している。
スーツ使用者として来ているのに、今更、確認も無いものだが。
「良いですよ。
いやぁ〜
こんな広い場所でスーツを着て、ノビノビ動けるなんて、最高ですよっ!」
うん。
一人だけ、受け取り方が違うようだが。
大丈夫か、コレ。




