喫茶店の厨房、それは、正に戦場であった!
マスターと淳少年だけでなく、ホールの面々もグッタリである。
「休みを増やすとか、時間を絞らないと、身が持たないわよ、これ」
奥さんが、ヘキエキとした感じで。
「いやいや。
それで客が減るか?
逆に客が集中して、酷いコトになんねーか?」
マスターが言う通りになりそうである。
「少なくともホールへは、人を補充してよね。
アルバイト雇うくらいは出来るでしょ?」
そう告げられ、マスターが困ったように。
「まぁ、ホールは、な。
ドリンクの方も、知り合いに頼めば入って貰えるだろう。
だがなぁ。
淳が作る料理は、淳しか作れないんだよ。
俺が作れれば良いんだが、どうしても味の再現がなぁ」
味と言うよりも、魔素配分量の調整である。
そのため、調理技法と言うよりは、特殊技法であるため、魔素を感じられない物はには、そもそも無理なのだ。
そして魔素を感じられる程に魔素適合率が高い者は、淳少年しか、この世界には居ない。
つまり、彼の代わりなど、存在しないのである。
「そうよねぇ。
淳君にだけ負荷を掛けるのは、ダメね。
どうしましょう?」
あらあら、どうしましょう?っう感じで。
この奥さん、ネタ狙いか?
「人数制限するしか無いんじゃない?
この侭じゃ持たないもん。
一応、三日だけ告知して、人数制限するとか」
娘さんが、そのように。
それへマスターがな。
「確かに、イキナリは無理か。
だが、三日も持つか?
今日より増える可能性もあるぞ」
そう言われ、皆の顔が引き攣る。
確かにキツそうだ。
「う〜ん、無理かな?」
淳少年から泣きが。
「そうね。
今日だけでも、限界超えてなかった?」
そう尋ねられると。
「限界までは行ってないですけど、施設が追い付いてないかなぁ。
コンロが足りないし、洗い物が溜まり上げるしさ。
食材もギリだったしょ、あれ。
明日の仕込み分も使ってたし、足りなくて途中から仕込みからしたしさぁ。
頑張って、明日くらいかな。
それも、俺が学校休んで手伝うのが、前提だけど」
そう告げると、マスターが苦い顔で。
「いや、学校は、なぁ」っと。
それへ淳少年が。
「いやさぁ。
大丈夫なら学校行くけど?
その方が、俺は楽だしね。
けど、大丈夫なの?」
そう告げられ、マスターが黙る。
まぁ、言わなくとも無理なのは確定なのだが。
結局、淳少年は、次の日も休むコトに。
母親へ話すと。
「あらあら、仕方ないわねぇ〜
マスターには、何時もお世話になってるもの。
まぁ、頑張りなさいねぇ〜」
などと、のほほ〜んっと。
まぁ、親公認にて休み、喫茶店助っ人となったみたいである。




