調理の下拵えと、働いた後の一服。うん、この一服は、最高やね!
淳少年に勝つ為に、料理修行を欠かさないマスターなのだが、淳少年へ料理指導も欠かさない。
まぁ、淳少年に勝つ、っと言うよりは、自分の料理が食べて貰えず悔しい!っと言うのが本音だが。
そんなマスターも、隣接地域外だと、マスターの料理を心待ちにしている者も多い。
まぁ、マスターは気付いてないのだが。
「チト休むか」
下拵えを、ある程度終えたタイミングで、マスターが告げる。
「ん?
下拵えは、良いの?」
そう淳少年が告げると。
「夜の部に提供するヤツは終わったよ。
明日の朝と昼のヤツもだ。
淳が頑張るから、ついでにしたが、また手際が良くなってないか、オマエ?」
そうマスターが告げると。
「そうなのかな?
そうだと嬉しいんだけど」
そう告げながら、洗い物を。
その調理器具を片付ける手際も、小慣れたものだ。
マスターがサイフォンなどを準備している間に、片付けを終えている。
なかなかに素早い。
まぁ、何気にピコマシーンにて身体強化されており、動きも最適化されている。
そのため、全ての動きにソツがなく、作業が素早く行えているのだ。
本人は気付いていないが。
その後、マスターに豆のブレンドについて教わったり、コーヒーの淹れ方を聞いたりしてから、一服を。
そうこうしていると、常連客達が訪れる。
一番乗りは、ヤハリ女子高生三人組である。
「あー
淳!
アンタ、なにしてんのよ!
学校来てなかったでしょ!!」
入るなり、イキナリ淳少年へ詰め寄る。
「ちょっ!
今日は魔素検査だったんだって!
っか、言ってなかったけ?」
淳少年がタジタジになりながら。
「聞いてないわよ!」
「いやいや。
学校で先生が言って、あっ!」
「ん?」
「あれ、ウチのクラスだけだったみたいね。
淳のクラスだけに告げてたから、知らないのは仕方ないかも」
「あー
アンタは淳と同じクラスだったけ?
それで知ってんのね。
っか、教えなさいよね!」
う〜ん、なかなかに姦しい。
その後は、何時もの様にスィーツを。
むろん、淳が誂えた品である。
一人一人へ魔素適合率を調整した品だ。
コレが不味く感じる魔素適合者は居ないだろう。
まぁ、魔素適合者と言っても、国の基準に達する程ではないのだが。
だが、確実に魔素へ適合しており、来年には国の基準に達するであろう。
その後も、続々と客が押し寄せる。
「いやいや。
なんか、客が増えてないか?
っか、昨日の野次馬的なヤツら、居着いた?
マジかぁ!」
うん、リピーター率が、半端ない店である。
まぁ、魔素適合者ホイホイだから仕方あるまい。




