どうやら喫茶店でバイトするようですよ?
「大体、地産地消で、地元食材だけを使った料理なだけだぞ。
責められる謂れは無いんだがな」
シレッと告げているのだが。
「分かって言ってるわよね、それ。
まぁ、ウチのお爺ちゃんも生産者だから、無関係じゃ無いけどさ。
けど、魔素残留濃度が、基準値ギリギリだからね。
ダンジョン区隣接地域以外へは、基準値超えで出荷出来ないヤツだから」
「だから、外の食材と混ぜて料理してる訳だな。
けど、コイツの場合は、この地域の食材オンリーで作った料理を好むからなぁ。
ウチとしては一番余るのが、その食材だからな。
淳が片付けてくれると、捨てる手間が省けて助かる訳よ」
「俺はゴミ箱ですか!」
苦笑いしつつ、突っ込む淳。
それへマスターがスカさず。
「ソレ以外を拒否るのは、オマエだろが!」っと。
そしたら淳が。
「その方が美味いんだから、仕方ないじゃないてすかっ!」
そのように。
それに女子生徒達が。
「「えっ!
美味しいのっ!?」」っと。
それへマスターが。
「そりゃ、美味いだろうよ。
不味かったら、幾ら地物だと言っても使わないからな。
ウチも商売だ。
安かろう不味かろうな食材は、流石に買わん。
ウチみたいな個人喫茶店がヤッて行けるのは、ウチの味を好む常連客が居るからだからな。
で、この味は、地元の農産物や畜産物有きだ。
まぁ、ダンジョン区へ隣接した漁場から漁れた魚介類も、コチラへ流れては来るんだがな。
コレらって、ダンジョン区隣接地域でしか消費されないから安いんだわ。
ただ、普通は外部物産と合わせないと、魔素毒が強過ぎて食えねぇハズなんだがなぁ」
「ああ、ダンジョン区隣接地域で取れた物産は、通常より美味いってヤツね。
アレ、本当なのかしら?」
女子の一人が。
それへ。
「それ、本当よ」っと。
「あ、マキのお爺さんは、生産者だもんね。
家で食べたり?」
そう尋ねると。
「そりゃそうよ。
生産者の特権ね。
けど、外部の食材と合わせないと、魔素毒多寡で危険、なんだって。
けど、ウチのも含めて、この地域食材使わないと不味いのよねぇ。
だから、全部がダンジョン区隣接地域産だったら、間違いなく美味しいわよ!
まぁ、魔素毒が強過ぎて危険だけどね」
いやいや。
普通は食えんだろう、それ。
「ふーん。
そうなんだ?
魔素毒ねぇ。
食ったら死ぬってけどさ。
俺、普通に生きてるけど?」
淳が首を捻りながら。
それへ。
「だから!
それがオカシイってんの!
なんで問題なく食べれんのよ!!」
「いや、なんで、って言われてもなぁ。
美味いから?」
「そんなん、理由になるかぁ!」
ごもっとも。




