生徒指導室から出てから、急いで帰っていますなぁ。
担任からの注意事項を聞いた後、淳少年は教室へと。
「分かってたけど、分かってたけどさ。
待っててくれても良いじゃん!
誰も居やしねぇ。
チェッ」
そのようなコトを呟きながら、荷物を持って教室を出る。
ちなみに鍵は掛ける必要などは無い。
時間になったら、用務員が見回りをしつつ施錠するためだ。
淳少年は教室から出ると校門へと。
ちなみに下駄箱などはない。
土足許可としている校舎であるため、そもそもが上履きが無いのだ。
中学までは上履きへ履き替える必要があったため、高校へ上がって軽いカルチャーショックを受けた物である。
まぁ、淳少年の家的には、上履きを買わなくて済むのは、有り難かったみたいだが。
ちなみに、淳少年の制服は、近所の知り合いが着ていたお下がりである。
っと言うか、そのお下がり自体が、お下がりなのだが。
まぁ、淳少年が中学時代に着ていた制服も、近所の家へと。
地域で制服が着回されていたりする。
コレも地域の互助活動と言えるのであろうか?
淳少年は、軽く走って帰宅。
母はスーパーで働いているため居ない。
なので、家には彼一人なのだが、何か用事でも有るのだろうか?
急いで制服から私服へと。
着替えたら、直ぐにアパートから飛び出す。
そして走って移動した先は喫茶店である。
「遅くなりましたぁ!」
そう告げつつ、裏口から。
「構わんよ。
今日は魔素検査だったらしいじゃないか。
っか、走って来るな、ってるよな?
しかし、お前、この地区に住むのに、ヤケに元気だよな、をい」
店主らしき男性が、呆れたように。
淳は壁に掛けられていたエプロンを身に付けつつ、店内を見渡す。
店内には、同じ学校へ通う女子が数人ほど。
近所に住むメンバーである。
この地区に住まう者が全員貧困層と言う訳ではない。
元々が、この地に住んでいた者達が、そのまま住んでいるケースが大半だったりする。
そのため、学校帰りに喫茶店へ普通に寄る者も。
席へ座っているメンバーも、そのような者達となる。
「わー
元気ぃー
アタシらって、歩いて帰って来ただけで、カナリ疲れてるんですけど?
なんで同じ地区に住んでるのに、アンタは、そうなの?」
「知らんがなぁ。
俺は普通に生活してるだけだし?
まぁ、ココの格安料理を賄いで食ってるけどさ」
そう告げる淳へ女子が。
「それが信じられないて、言ってんの。
その毒料理をさぁ、なんで食べれるかなぁ」
それを聞いた男性いや、マスターか?
「毒料理っうなや!
キチンと衛生管理局から認可されてっからな!
まぁ、俺は食わんがな」
食わんのかっ!




