フォルグ?なにそれ、美味しいの?
マスターに問われ、淳少年が。
「あ、コレ?
魔素研究所で、日曜日の午前だけバイトするコトになってさ。
で、連絡用の支給品って、渡されたんだよ。
ま、連絡以外で使う気ないけど」
そんなコトを告げると。
「おまっ!
本当に現代人か?
普通はスマフォてぇか、フォルグは必須だろよ。
学校を含め、周りで持ってないヤツぁ居ないだろうに」
マスターが呆れたように。
それに対し。
「え?
周りに無理やり合わす必要ないじゃんね。
それにさぁ。
学校と隣接地域を往復して、学校は校内以外行かないし。
隣接地域内は、自宅とココ、後はスーパーの事務所くらいじゃんね。
休みに農作業や厩舎の手伝い、とか、養殖の手伝い位だよ?
行く場所が決まってから、態々フォルグ使う必要なくね?」
う〜ん。
完全に連絡用にしか思っていない様である。
「いやいや。
ネットとか、動画は?
ゲームなんぞも、あるだろ。
情報を得るのにも使える訳だしな」
まぁ、他にも色々と使えるが、基本と言えるかな?
「はぁ?
そんな時間ねぇよ!
勉強もだけど、喫茶店で料理してる時間が長いし。
家でも料理してっからな。
農家や牧場に養殖場の助っ人は、欠かせないしぃ!
アレ、お裾分けの食材が、半端ないからぁ!
そんなんしてんのに、余分な時間が有る訳ないっしょ!」
力説である。
いやいや。
さりげなく余暇を捻り出し、ダンジョン区内で漫画や小説を読み、ゲームしていたりするのだが。
まぁ、秘密、秘密、しぃー、で、ある。
「あんなぁ。
親御さんと連絡とか」
「かーちゃん?
スーパーと家の往復しかしてねーし。
だから電話するより、スーパーへ直接行った方が早くね?
業務中は、個人携帯持てないみたいだしさ」
マスター沈黙である。
まぁ、本人が不要っているんだから、それで良いのでは?
「まぁ、研究所は、流石に遠いからさ。
支給スマフォは便利だよねぇ」
そう告げつつ、電話を。
イキナリである。
ほれ、マスターが呆れてるぞ、っと。
「あ!
室長さん?
朝はドーモ。
昼、ご馳走さんでした。
ああ、ちょっと、教えて欲しいコトありまして。
あのですね。
魔素充填器って、あるじゃないですか。
そうそう、それっす。
それ、魔素が入ってないヤツって、有ります?
あ、有るんですね。
それ、僕が使うコトって。
あ、そのですね。
もうすぐ夏休みじゃないですか。
だから、自由研究に使えないかなぁーっと。
ん?
いや、ですね。
漁った魚を生簀へ放って泥抜きしてんすよね。
いやいや。
だからぁ、ソレを見て、魔素も泥抜きみたいに抜けてさないかと。
え?
面白い?
噛ませろ?
はい?
あー
はい、分かりました。
ふぅ」
なんか遣り取りしていたが、どうなった?




