魔素充填器にて、魔素抜きをしたいようだが、相談先は、ソコで良いのか?
マスターが、その様に告げると。
「あっ!
ならさ。
魔素研究所の人へ相談したらどうだろ?
その手のコトには、詳しそうだしさぁ」
淳少年が、その様に告げると。
「いや、ダメだ。
国に知れたら、変な税金を吹っ掛けられるからな。
アソコは国の機関なんだろ?
バレたらコトだぞ」
その様な懸念を。
それへ淳少年が。
「あれ?
研究所の人達は、隣接地域で普通に魔素が充填されるの、知ってたけど?
家の電気代が掛からないのを、羨ましがってたし」
そう告げたのだが。
「まさか、おまえ?」
マスターが、困ったように。
「いや、俺は言ってないからね!
肯定もしてないし。
相手が一方的に話しててさ。
ゲームとか、電気代を気にせずにし放題は羨ましい、って。
ん?って首を傾げたらさ。
魔素充填器へ魔素が自動補填されるんでしょ?ってね。
だからさ。
なんのコトでしょ?っといたゲド、あれ、絶対にバレバレでしょ」
まぁカマを掛けると言うより、周知の事実の様に告げていたからなぁ。
まぁ、政府も隣接地域にて魔素が充填されるコトは知ってはいる。
ソレに対して税金を掛けようとしたことも。
まぁ、画策した輩は、全てが一族郎党共に、墓の下となっているのだが。
現在の政府、行政、役所に止まらず、あらゆる機関にて、隣接地域への関与はタブーとされている。
いや、別に規制などはされていない。
いないが、下手な関与を行えば、死ぬだけである。
ソレに対しては、既に周知の事実となっており、どの組織であろうと、無為に隣接地域へ関わろうとはしない。
まぁ、隣接地域へ住まう者達は、そのコトを知らないのだが。
「ふーむぅ。
話しの持って行き方しだいかな?
夏休みの自由研究に向けて、空の魔素充填器を使用してみたい、みたいな感じなら、どうだ?
コレなら、チトは言い訳できんか?」
マスターが、その様なコトを。
ソレに対し淳少年が。
「まぁ、モノは試し、って言葉もあるしさ。
聞いてみるだけでも、良いんじゃね?」
そう告げ、懐からスマフォを。
「おっ!
遂にスマフォを買ったのか?」
そうマスターが尋ねると。
「まさか!
そんな勿体ないコトしないよ!
ウチ、貧乏だし」
「いやいや。
スマフォだぞ?
普通はフォルグだが、スマフォの方が数段安いからな。
だからスマフォを買ったのかと思ったのだが」
フォルグは腕時計みたいに腕に巻いて使うタイプが一般的である。
宙に複数のウィンドウを投影し、収束音源にて、使用者の耳と骨へ音を送るシステムである。
カード型やイヤリング型など、タイプは様々だが、基本システムは変わらない。
まぁ、一般的に普及しているのは、腕時計タイプのようだが。




