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淳少年が住まう地区は、どうやら特殊みたいですよ?

生徒指導室にて、担任の個人携帯番号を教わる。

本来は個人情報のため、生徒へ教えるコトはない。


だが、緊急時の連絡先として教えたようだ。

しかし。


「俺、フォルグなんて持ってないです。

 親もですね。

 固定電話しか無いので、アドレスじゃなくて番号じゃないと、連絡は無理っす」


そのようなコトを。


「はぁ?

 いや、フォルグを持ってないドコロか、固定電話?

 何時の時代の人間だ?」


思わず告げる担任。

まぁ、固定電話を家へ設置している家庭は、今時は珍しい。

一般的には。


だが、貧困層の者達からしたら、固定電話は必須となる。

なにせ、料金プランが安い。


電気代が掛かるが、そもそもダンジョン区の近くでは、魔素充電が自然となされるのだ。

そのため、使用する電気の大半がタダとなる。


貧困層の者達にとっては、非常に有り難い話しである。

まぁ、魔素毒に目を瞑れば、だが。

ちなみに、淳の家系なのだが、両親共にダンジョン区となった地域の出身である。


ダンジョンが現れたため、強制立退させられており、両親の祖父母は魔素毒にて亡くなっている。

ただ、魔素毒に犯された者同士が結ばれ、その子供たる両親が結ばれ生まれた敦は、一般では考えられない程の、魔素耐性を持っていた。


さらに、母親が働いているスーパーは、ダンジョン区へ隣接する地区にある。

まぁ、淳が住まう地区と言うコトなのだが。


ダンジョンが現れた場所には、元々人が住み暮らしていた。

当然、農業などにも従事する方々も。


ダンジョン区に飲み込まれた場所は廃業となった訳だが、周辺地区には存在していたりする。

だが、当然のコトながら魔素濃度が高い場所での農業従事となる。


出来上がる農作物や牛乳や卵には、魔素が含まれるコトに。

いわゆる毒である。


このような品は、一般流通できないのだが、実は、このダンジョン区隣接地区は、例外である。

隣接地区のスーパーには、外部の品もだが、この地区の産物が流通しているのだ。


それも、格安で。

と言うのも、隣接地区で育てている農作物は、収穫までの期間が異様に短く、しかも農薬や肥料なしでも、良く育つのだ。


ソレは、畜産も同様となる。

まぁ、勝手に育つ、とも、言う。


そのため、作業自体は一般農家が激怒する程に楽な作業となっていた。

ゆえに、兼業農家が多く、片手間で収穫可能なため、納品金額も安くなっていたりする。


まぁ、ピコマシーンの影響なのだが。

とは言え、食べるコトが出来るのは、この様な地区の者のみなので、需要は限定される。


つまり、淳の母が働くスーパーなどに、だ。

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