魔素適合者らしき者が、現れたかな?
授業は滞りなく進む。
進むが、追加で三名ほどが保健室へと。
授業途中で救急車が。
別のクラスにて、容体が悪化した者が出たみたいである。
緊急搬送されたが、教師達に動揺はない。
毎年のコトだからだ。
まぁ、生徒達は、大いに動揺していたが。
で、授業終了間際。
「さて、今年は10名ほど残ったか。
例年よりは多いな。
では、全員パッチシールを剥がしなさい。
そして、除去シートで拭うこと。
今日は、この侭で授業を受けて貰うが、シールを貼った箇所が赤くなったり、痒くなったら、即座に保健室へ向かうコト!
間違っていても良いから行くコトだ。
まぁ、例年だと放課後までには、全員が保健室行きだがな。
だから、間違っても我慢しないコト!
下手したら、重篤化するので、絶対にだぞ!」
そんなコトを告げてから、授業を終える。
まぁ、魔素と言うか、ピコマシーンは、この世界に住まう生物には毒だ。
ただ、適合したら、多大な恩恵を得れるが。
だが、肉体が育っていない場合、拒絶反応も現れ重篤化しやすい。
ゆえに、ダンジョン近くへ居を構える者は皆無となっている。
で、放課後。
「片山 淳。
生徒指導室へ来なさい」
一人の少年が、担任に呼び出される。
「おい、アツ。
お前さぁ、何したんだ?」
友人が、そのように。
「知らねぇーよ!
俺は無実だぁ!」
「いや、やらかしたヤツぁ、全員が、そう言うんだよ!」
「はいはい。
茶番は止める!
どうせ、放課後まで拒絶反応出てない件だろ」
別の友人が、メガネをクイっと上げて告げる。
「チッ。
ノリ悪いねぇ」
「そんな茶番に付き合っている暇は無いね。
っか、アツ。
行かなくて良いの?
怒られるよ?」
そう指摘され。
「あ、やべ!
行って来るわ!」
慌てて教室から出て行くのだった。
で、慌てて走って、教師に叱られつつも、生徒指導室へと。
ガラっと扉をスライドして開ける。
すると、待っていた担任が。
「やっと来たか。
どうせ、教室でダベってたんだろ?」
(やべ!
ばれてる!)
内心焦る淳。
まぁ、バレバレである。
「まぁ、良い。
それよりもだ。
我が校始まって以来だが、初めて放課後まで魔素パッチテストで、拒絶反応が出ない者が現れた。
それが片山、お前だ。
正直、我が校では前例がないため、マニュアル指導しかできない。
だから、異常が発生したら、即座に病院へ行くように。
救急車を呼ぶんだぞ。
医療費は国が負担する。
だから費用の心配はない。
金の心配をして、病院へ行かないなんてコトだけは、するなよ。
過去に、それで亡くなった生徒も居る。
国が糾弾され、事件にもなったな。
だから、国としても、異常時に病院へ行って貰わないと困る訳だ。
まぁ、検査を強要しているのだから、当然だな」
この世界の政府は、ちょっと強引過ぎないか?




