ピコマシーンに翻弄される世界
魔素適合者が増え、魔素に強い人種が産まれた場合、ダンジョン奥へと向かう者が現れるであろう。
次元エネルギーは、ピコマシーンに宿る。
つまり、魔素たるピコマシーンを宿した生き物にもだ。
ピコマシーンの移動できる距離は限られており、何かに運んで貰わねばならない。
普通の生き物は、テリトリー範囲から外へは行かないものだ。
だが、人はテリトリー外へも移動する。
つまり、魔素適合者を増やせば、ダンジョン奥へも向かう可能性が。
特にダンジョンと呼ばれている空間は、次元研究を行っていた研究機関が起こした、事故に巻き込まれて滅んだ、数多の世界が連なったモノだ。
そのため、様々な文明世界の残滓が重なるように連なっている。
そんな中には、滅んだ文明の遺産が眠っていたりするのだ。
それだけではない。
鉱石などや、石油に石炭、ガスなどの天然資源も。
さらに、魔素適合者なら食べられる、様々な食材も。
しかも、ダンジョン内でも食料生産は可能であり、土地は無限に近いほど存在する。
まぁ、数多の世界が、連なっている感じなのだ。
広大では済まぬ規模の空間が、奥地まで。
で、この連なる空間の所々には、空間の継ぎ目らしき場所が。
ソコから、次元エネルギーが得られる訳だ。
ただ、無限に広がる亜空間の連なりから、次元エネルギーが漏れいる場所を特定するコトは、中々に難しい。
だが、ピコマシーンは稼働エネルギーであるため、ある程度の特定は可能だ。
って言うか、そこから流れて来る、僅かな次元エネルギーを使用して稼働しているのだから。
ピコマシーンとしては、ソコへ至るために、魔素適合した人類が欲しい。
ソレを邪魔する輩が、敵と見做されても、仕方ないのかもしれない。
まぁ、そんな裏事情を人類が知るハズもない。
っと言うか、魔素がピコマシーンであるコトさえ知られて無いのだから。
ただ、そんな背景の元、ピコマシーンによる人類社会への進出および支配が始まっていた。
この度のダンジョン区からの強制退去者に対する補填も、その流れから行われていたりする。
まぁ、誰もピコマシーンと言う魔素が関係しているコトを知らないが。
そして淳少年だ。
正直、彼は大金を補填される、っと言われても、困る。
多分、彼の母もだろう。
例え大金を得ても、ダンジョン区隣接地域から出るつもりも無いし、生活を変える気にもならないのだから。
「まぁ、そんな話しがあるらしい、てコトさ。
で、ね。
お金には困らなくなるだろうけどさ。
穿孔先防護服を試着するアルバイト、お願い出来ないかな?
むろん、バイト代はハズむし、さっきので発生する、面倒ごとも、コチラで処理しちゃうよ」
淳少年が悩む。
アルバイト代は別とし、面倒ごとの対処。
これは自分もだが、母にも厳しいのでは?っと。




