淳少年が、最新式プロテクトスーツへ適合し、騒ぎになっています。
淳少年が、最新のプロテクトスーツから分離した籠手を。
普通に装着して扱っている。
「マジですか?
それ、最新型で、ベテランの適合者が扱えなかったんだがなぁ」
「室長。
外部の方ですので、もう少し丁寧な言葉を」
梓さんが苦言を。
「梓君は固いねぇ。
良いじゃん。
所内なんだしさ」
「ですから。
お客様をですね」
「僕は気にしてないですから」
「ほーらぁ、彼も、そう言ってるし」
う〜むぅ。
ショタと言うのか?
淳少年より若く見える少年が。
小学生にしか見えないのだが、彼がココの責任者らしい。
「ふぅ、もう良いです。
ですが、プロテクトスーツへの適合が、ココまで高いとは」
そう梓さんが告げると。
「チチチチチッ」
室長と呼ばれた少年が。
どうしたのだろう?
人差し指を左右へ振りつつ。
「穿孔先防護服、ね。
プロテクトスーツじゃないから」
そんなコトを。
(えっ!?
なに、そのダサいの!)
淳少年が驚くと。
「今時、その呼び名を使う人は居ませんが?」
そう梓さんが突っ込むと。
「何を言っているのかね?
国が定めた正式名じゃないか。
公式文書へは、コチラを使わないと通らないんだからね」
どうやら、国が定めた正式な名称みたいである。
確か、ダンジョンは通称であり、正式名は穿孔先亜空間だったか?
コチラも呼び名が頻繁に変わるため、現在での呼び名だが。
だが、穿孔先、は、必ず付くらしい。
まぁ、確かに穴の先なのだが。
「もう、それで良いです。
で、籠手を着けて頂きましたが?
本来の検査範囲を逸脱しています。
そろそろ彼を送りたいのですがね」
「君は、何を言っとるのかね?」
「はぁ?」
意味が分からず戸惑う梓さん。
そんな彼女へ。
「まずは彼と交渉すべきではないか」っと。
「交渉ですか?
彼は高校一年生の未成年ですよ。
彼へ交渉するならば、親御様を介すべきでしょうね。
それに、彼の学校へも報告が必要となります。
勝手な交渉は出来ませんが?」
少し睨むように。
そうしたら。
「固い、固いよ、梓君。
ちょっとだけ、お話しするだけじゃないかね。
それで片山君だったかね?」
「はぁ?」
「君さぁ、ココでバイトしてみない?
特典として、収入に対する税金を、全て免除するからさ。
っても、研究所認定された魔素適合者で、室長以上が許可したら出来るんだけどね。
魔素適合者に対する優遇処置かなぁ。
それにさ。
受けてくれたら、国が君達から奪った権利を補填させるよ。
これ、有耶無耶にしてるの発覚して、最近騒ぎになっているんだけどね。
君んトコ大概だよね。
僕の方でアシストしても良いし。
どうかな?」
どうやら、ダンジョン区内から強制退去させられた件が、今になって問題視されているようである。




