淳少年の検査結果は、異例みたいだったようです。
「片山さん。
ちょっと連絡しますので」
なんか慌て電話を。
おそらく淳少年が、想定を超える適合率を見せたため、上長へ連絡したのであろう。
プロテクトスーツの研究だが、現在は二通り行われている。
一つは魔素遮断に優れただけの防護服だ。
これは一般職員が使用するコトを想定に、ダンジョン区にて非適合者が、活動できるコトを目的としている。
成果的には、全く適合が無い者でも、ダンジョン区の浅い場所ならば活動できるように。
そして適合者認定されていなく、適合者に近いレベルの者ならば、ダンジョン区内での活動は、問題なく行えるレベルとなっていた。
今は、ダンジョン区からダンジョンへの潜入が、可能となるタイプを研究開発中となる。
ソチラとは違うタイプが、プロテクトスーツと呼ばれるタイプであり、適合者がダンジョンにて、より奥まで進むコトを念頭に研究開発したタイプとなる。
そのタイプだが、行動のアシストを考慮して作られており、適合率が高い程、アシストの恩恵を受けれるコトに。
逆に適合率が低いと的確にアシストを受けられず、纏うと身動き出来なくなるのだ。
淳少年が試した籠手の装着。
コレはアシストシステムの恩恵を享受できるか、それを調べるものだ。
適合率が高いほどに、最新タイプのプロテクトスーツが使用可能となる。
そのため古いタイプの順に、プロテクトスーツから外した籠手を並べていた。
最新タイプの五世代前のタイプが、最後に着けた籠手であり、現在の適合者に扱える者は居ない。
いや、八世代前のタイプから、使用可能な適合者は現れて居なかったのである。
だと言うのに、淳少年は、シレっと装着してしまったのである。
技術と言うのは、ハイスペックを目指し研究開発を行うもなだ。
そこからダウングレードして、汎用化を図る。
そのため最新のタイプは研究開発中とはいえ、装着可能な者が現れるとは、誰も思っては居なかった。
とは言え、装着可能な者が居たら、研究開発に進展があるであろう。
淳少年が、五世代前のプロテクトスーツから外し籠手を、難なく扱っているコトから、最新タイプが扱える可能性が。
なれば、試さない訳がない。
予定外のコトであり、本来は検査を終えて、淳少年を送るべきではある。
あるが、こんな機会を逃すのは、惜しいではないか。
で、連絡を受けた上長も、考えは同じであった。
直ぐに他室へ四つの籠手を準備。
梓さんへ、淳少年をエスコートするように、と。
で、淳少年は、梓さんにエスコートされ他室へと移動するのだった。




